楽天銀行株海外市場へ売却へ | 米の心

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楽天Gが参加の楽天銀行の株を海外市場へ売却するとのことです。予定通りの売却できれば、63%超の保有率が50%になるとのことです。

楽天モバイル事業での社債が膨らんでいるものに対しての動きだと思われますが、社債額からすれば正直なところまだまだ足りないといった感じのところもありますね。

楽天としては、なんとしてもこの危機を乗り越えたいところであり、そのためにあれこれと手段を講じている印象がありますね。

一方で、そのことの影響というのは様々なところへ出ているように思われます。

一例としてあるのは、楽天ポイントの付与の最大値や付与率が悪化している点などでしょうか。

楽天の利用者の中には楽天ポイントの還元率の良さやポイントの利用しやすさなどで使っている人は少なからずいるかと思います。

楽天は元々こういう改変は自分たち都合でやることが多く、(まぁ自分たち都合でやっていいんですけど)その度にあまりいい印象を持たれている気はしないですね。基本は前より悪くなる、利用しづらくなるということが多いからです。

そういうことを含めて考えると、楽天の市場から離脱するユーザー、不満を覚えるユーザーが発生する可能性はありそうです。

まぁ、そもそも楽天はお客様のための企業ではないんですよね。

自分たちが、儲けるためのビジネスをやっているに過ぎず、そのために許されるなら、より儲けがいいように動く企業だというのが個人的な印象としてあります。

ある種非常に合理的な企業であり、その合理性というのは、起業家であれ、多くの企業は勉強すべきところの一つかなと思います。

ただ、一方でそういう事実があるからこそ、一部の人に好まれてないという気もしますね。

起業家の方といえば、SBの孫さんなどは尊敬されていますし、サイバーエージェントの藤田さんなんかに憧れを持っている人などがいるなど、好感を持たれることが多い印象があります。

それに対して、楽天の三木谷さんなどはこれほどの成功者の割には、いい印象を持っていない人も多くいる気がしますね。

それは球団経営に口出す姿勢であったりと、外堀を埋めてから攻めていく営業スタイルであったりというところへの反感があるからというのはあるかもしれませんが、例えばその営業スタイルというのは見習うべきところであるというのは確かかなという気がします。

むしろ、それこそサイバーエージェントの藤田さんんみたいな真似は他の人にはできないかなと思います。

藤田さんの場合は、正直言えば、真似できないからです。持っている人だからこそできたこと、偶然にしては出来過ぎということが多すぎだからです。

それこそ、アメブロの立ち上げのタイミングでのライブドアの事件などもそうですし、昨年のW杯とabemaTVなどもそうでしょう。

あそこまでW杯が白熱した展開になるとは、多くのテレビ局は予想できなかったはずです。そうなったのは、代表が強かったというのもありますが、多くの要素が噛み合ったからであり、そこは予想できた展開でないわけです。

それよりは、目の前の合理的な問題に合理的に解決していくというスタイルの三木谷さんの方がより着実とも言えます。

そういう意味で言えば、今回確かに楽天モバイルは想定外の出費となってしまいましたが、なんとかできるのではないかという気もしますね。

そもそも楽天Gはすでに大きくなり過ぎており、銀行事業などにも手を出しており、かつ通信事業にまで手を出したとなると、このような企業が潰れることを国としては受け入れたくないわけです。

となると、元々パイプが強い上に、企業規模からすると、そうならないための動きというのは今後も出てくるはずです。

その上で合理的に対応する三木谷さんですから、そのあたりなんだかんだ生き残るというところにはなるのかなと思ってしまいますね。

ただ、生き残った楽天モバイルが他のキャリアより圧倒的に使いやすい、格安なモデルであるかというとそうはならないでしょう。

それは、利益を求める上では最もいい正解とはならないはずですから。