第43回 ジャパンカップ 回顧 | 米の心

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週末に行われたJCについて。

展開などについては大方の予想通りだったのではないでしょうか。パンサラッサが大逃げをして、それをイクイノックスなどが前の方で追いかけ、そのイクイノックスを見る形でリバティアイランドが控えての直線勝負。イクイノックスはハイペースのレースが得意なタフな馬ですから、展開からしてイクイノックスのためのレースだったように思いますね。

1000m通過は57.6と超ハイペースである一方で、それはパンサラッサが刻んでいるタイムであり、10馬身離れていた2番手集団はといえば1000m通過は1分ちょうど前後くらいだったのではないでしょうか。

勝ったイクイノックスはこれで昨年の秋の天皇賞から負けなしのG1、6連勝となっていますが、基本的にどのレースも展開が早いというのが特徴ですね。その意味ではこの馬が超スローペースになった時にどのような走りをするかというのは見てみたい気がします。

ただ、このレースでのイクイノックスは強かったですね。一頭抜けた存在だったといっていいでしょう。その上内枠でスタートも問題なく決めて、早々にポジションも落ち着かせてと望む展開といった形で、負ける要素がないレースだったように思いますね。このレースについては何度やり直してもイクイノックスが勝ったのではないでしょうか、それほどに実力が抜けていたように思います。

勝ったイクイノックスは現状今後どういったプランにするというのはまだ考えていないそうです。来年現役を続けるかどうかというのも今は決まってないのだとか。この圧倒的なパフォーマンスをみると、もっとこの馬の活躍を見たいという気もしますが、種牡馬としての価値を考えると今シーズンで引退というのも十分に考えられるだけに、どういったプランにするのか注目ですね。

おそらく今年で引退であれば、有馬記念に使ってくるのではないかと思います。有終の美を飾る、ラストランの舞台というわけです。一方で、来年も続けるのであれば、天皇賞・秋、JCとハイペースなレースを走っていますから、年内は休養という可能性もありそうです。そのあたり、JCの後の状態を見て決めるということになるのではないでしょうか。

2着に入ったのはリバティアイランド。リバティアイランドについては、イクイノックスに勝ちに行くためのレースをしたという印象ではあまりないですね。もし、勝ちに行くのであれば、イクイノックスを見る展開というのは望ましかったとは思えないからです。ヨーイドンをしてイクイノックスに勝てるかといえばそうではないからです。それであるならば、イクイノックスの前に出るべきでした。

そうしないというのは予想ができたところですが、こうして結果を見るとやはりイクイノックスとの差は大きかったように思います。

それとともに、このレースでリバティアイランドの実力がどれほどのものかというのも見えてきた気がしますね。牝馬三冠ではどのくらいか読みきれないところがありましたが、こうして結果を見ると古馬G1で本命どころになるだけの実力はありそうです。

ただ、このレースでは斤量のハンデが4キロあったという点を差し引くと、3着に入ったスターズオンアースとはそれがなければ逆転していた可能性はあったように思います。そうすると、イーブンの条件になる来年となると、古馬の中心的存在にはなるけれども、絶対的な存在という感じはないですね。もしイクイノックスが現役を続けるのであれば、ちょっと勝つのは難しそうですし、スターズオンアースなどと同じレースになれば、展開次第で勝ち負けが決まるといった感じになりそうです。

VMからの久々のレースとなったスターズオンアースですが、3着とはいえ素晴らしい走りだったように思います。仕上がりなどについても、当初天皇賞・秋に向けていたところが回避して、JCに出走となった経緯を見ると100%の仕上がりというほどではなかったのではないでしょうか。仕上がり具合でいけば、リバティアイランドやイクイノックスの方が上だったと思います。

にも関わらず、こうして3着に入ってくるあたりはこの馬の実力だと思いますね。なかなか古馬になって勝ち切れてはない馬ですが、チャンスはあると感じさせる走りだったように思います。(イクイノックスが出てなければですが)

4着に入ったのはドウデュース。まぁ前の3頭が強く、それに続く形で4着に入ったというのはこの馬の実力なんだと思います。なかなか古馬になってからのこの馬の能力がどれくらいなのかというのがわからなかったですが、このレースで古馬で上位の実力というのは見せることができたのではないかなと思います。できれば武豊とのコンビでレースを見たかったですね。

逃げたパンサラッサについては、やはり距離が長かったのだと思います。大逃げは素晴らしかったですが最後足が止まってしまいました。

やはりこの馬は2000mまでの方がいい気がしますね。今回の大逃げにしても、後400m短ければ、掲示板、3着以内というところも可能性としてはあったように思います。その意味では天皇賞・秋の方で見たかった馬ですね。

馬券でみると、人気どころの決着となったので非常に吝い結果となってしまいました。

3連単で1,130ですからね。

今回の馬券の感じだと、三連単でも広げて買うというのが難しく、1着、2着固定で3着を4、5頭流すくらいであればまぁ行けたのかなと思いますが、能力の高い馬が出ていただけに、広げずに厚めに購入するという方が良かったのかなと思います。

それにしても、最近は本当に馬券がつかないレースというのが多い気がしますね。

さてJCが終わって年内の古馬芝のレースは後年末の有馬記念が控えています。その前に香港デーがあったり、2歳の王者を決めるレースがあったりとこれから年末までまた素晴らしい競馬を期待したいですね。