ティモンディ高岸宏行独立リーグへ | 米の心

米の心

野球にサッカー、NBA、F1とスポーツ全般から、西洋や江戸、日本の歴史、経済、文化、社会や科学、時勢ネタその他種々雑多をただただとりとめもなくぼやくブログです。

ティモンディ高岸宏行独立リーグへお笑い芸人として活躍しているティモンディの高岸宏行さんがBCリーグの栃木ゴールデンブレーブスへ入団するとのことです。昨年に受けたトライアウトで合格したためであり、今後は芸人との二足のわらじで活躍するようですね。

高岸さんは、高校野球の名門である済美出身であり、プロからもスカウトを受けたこともあるそうで、また始球式などで豪速球を投げたりもしており、その野球の実力は芸能界でも折り紙つきといえます。やればできる!のフレーズが有名な高岸さんですが、プロ野球選手になるという夢をこういう形で叶え、有言実行をしたのは素晴らしいですね。

さて、独立リーグとの二足のわらじになるわけですが、この話は双方にとって得があるのかなと思っています。

栃木ゴールデンブレーブスからすれば、何と言っても野球の実力者であり、かつ、話題性が豊富な芸人さんということでその集客力というところで大きな期待をすることができます。独立リーグの選手に対してのサラリーというのは有名であっても高くはありません。そもそもそれほど高いサラリーを提供できるほどに独立リーグは儲かっていません。

サラリーは球団によってまちまちとはいえますが、それほど高くないコストで広告塔としての活躍を期待できる選手を獲得できるというのは非常に大きいです。集客やグッズの売り上げに貢献できますし、スポンサーに対してもいいアピールができると言えるのではないでしょうか?

また、芸人さんということもあって、メディアなどへの露出についてもそちらの仕事にも繋がるため好意的に行動をしてくれる可能性は高いと言えます。

独立リーグの課題としてあるのは、実は選手のハングリー精神と、運営への非協力的な部分です。もちろん、ハングリーにプロを目指している人もごく一部いますが、多くの場合モラトリアムになっているというケースが見られます。また、そういう形ですから、球団の何かに積極的に参加しないケースも多いわけです。

そもそも、独立リーグのサラリーは前述のように高くないわけですから、球団の何かに参加してそのための時間を過ごすよりは、バイトなどをするもありですし、他に使いたいというのはわからなくもないです。安いからこそ、それ以上に協力的になりづらいというわけです。

その点、芸人さんということですから、時間の課題などはあるかもしれませんが、ある程度は協力的なアピールというのが考えられます。そのことによって独立リーグ、チームの活性化や知名度をアップさせるということに貢献できるというわけです。

一方で、高岸さん側からしても、独立リーグというところに所属することで、曲がりなりにもある程度安定した収入を得られますし、また、その世界についてテレビなどでネタにできる機会というのが生まれるということになります。

独立リーグの裏側がどうなっているかなんてことは、関係者などでもない限りなかなか知ることができません。実はこうなんですよ、みたいなネタをいろいろ仕入れることができるとそのことをトーク番組などのネタにもできるようになるわけですね。

そもそもプロを目指していた人ですから、独立リーグでもプレーをできるというのは喜ばしいことでしょうし、それだけではなくそこから仕入れたいろんなものを今の仕事へも転換できるというのは魅力的というわけです。

また、高岸さんは今でも素晴らしい身体能力を発揮することも多く、プロからのスカウトを受けたこともあるということで、単なる客寄せではなく、選手としての活躍も期待できるというのも魅力的です。

なかなか注目を浴びることのない独立リーグですが、これを機に盛り上がって行くと面白いですね。