猛暑の中行われている夏の甲子園、大会6日目について。この日は注目カードが目白押しの中の開催となりました。
第一試合は、栃木作新学院と福岡、筑陽学園の試合となりました。
共に強豪校同士の試合となったわけですが、強豪校らしい最後まで目を離せない接戦となりましたね。
9回土壇場で追いついた筑陽学園の攻撃は見事でしたが、この試合については両チームのエースが素晴らしい投球をしたと思います。今年の甲子園で言えばなかなか思うような投球ができないケースというのはよく見られるのですが、その中で強豪校同士らしい投手の投げっぷりというのを見られたように思います。
その中で延長10回で合わせて四死球3ですから素晴らしいですね。
筑陽学園に関しては4番の注目選手福岡くんが機能しなかったのが痛かったですね。福岡くんを封じた作新が見事だったといえますが、そのあたりでもう少し機能していれば違う展開もあったかと思います。
作新は、ランナーが出塁したチャンスをきっちりものにしているのが見事だったと言えます。この試合延長込みで三者凡退で終わらなかった機会が5回あったのですが、そのうち4回を結果得点に結びつけることができています。
この効率的のいい攻撃というのが最終的に作新学院が勝てた理由だと思いますね。
勝った作新学院は次は岡山学芸館との対戦となりますが、ここでもいいゲームを期待できるのではないでしょうか?
続く第2試合は、初戦としては私が今大会で最も注目していたカード、東海大相模と近江高校の試合となりました。
近江林、有馬くんのバッテリーは見事ですし、打撃力の高い東海大相模とどういう試合をするのか注目していました。
本来ならベスト4くらいで当たってもおかしくない対戦だったのですが、結果からすれば本当に勿体無い試合だったかなと思います。
好打に近江らしさというのが全くなかったですね。
滋賀大会ではノーエラーだった近江がこの試合では6、守備がチームの足を引っ張った試合だと言えます。
先発した林くんについてはストレートを多少狙われているようなところはあったものの投球内容そのものは素晴らしかったと思います。あれだけ守備のミスがあった中でも自分の投球を続けていたところは本当に凄かったですね。
単純に投手の質という意味で言えば、近江、林くんの方に軍配が上がってもおかしくないような内容でした。試合を通して失点らしい形での失点はせいぜい4回くらいだったのではないでしょうか?
それだけに林くんの投球にチームが答えられなかったのが残念ですね。
守備で流れを崩し、打でもボール球に手を出すようなシーンが多かったように感じます。
正直なところ、東海大相模の投手陣のレベルは決して高くはなかったように思います。それこそ投球内容でいえばよほど林くん方がよかったでしょう。しかし、いい感じに荒れていた東海大相模の投手陣を結果的に攻略できませんでした。
本当に好カードだっただけに、エラーなどではない形でがっぷり四つの試合を期待したかったですが残念でした。
近江が本来の実力を発揮していれば本当に面白い試合になったはずなので、(そもそもエラーがなければ接戦の試合ですし)もったいなかったですね。
優勝候補の一つにあげられる東海大相模ですが、ブロックで言えば最も困難であろう近江をこういう形で勝てたというのは大きいように思います。正直林くんを攻略しての勝利ではないだけになんとも言えないところはありますが、勝利したということは重要ですね。
実力がどれほどのものかがわからない試合となってしまいましたが、守備や走塁が鍛えられているというのはわかりましたし、今後も素晴らしい試合を期待したいですね。
第3試合は、中京学院大中京と北照の試合となりました。南北海道と岐阜の対戦となりました、
展開としてみれば北照ペースの流れだったように思いますが7回の集中打が大きかったですね。
高校野球は流れ一つで勝ちが読みきれないところがありますが、まさにそれが現れたように思います。
第4試合は、明石商業と花咲徳栄の試合。こちらもまた初戦には勿体無い強豪同士の戦いとなりました。
先に先制をしたのは花咲徳栄でしたが、全体的な流れとしてみれば明石商業がよかったように思います。
明石は少ないチャンスを確実にものにしていたのが大きかったですね。
個人的には近江はもっと見たかったですが、ブロック的にいえばこの初戦を勝てたのは明石商業大きかったように思います。
今後の天気を考えるとここまで晴れの日が続いていたので暑さに負けずいい試合を期待したいですね。今日から2回戦となった甲子園ですが猛暑日が続く中体調管理をしっかりとしてほしいものです。