夏型過敏性肺炎は夏季、湿った家室内に繁殖したカビである真菌(トリコスポロン アサヒ、トリコスポロン ムコイデスなど)属の胞子を反復吸入する事により発症します。過敏性肺炎の70%以上を占めるⅢ、Ⅳ型アレルギー肺疾患です。7月をピークに6~10月にかけて発症することが多く、症状は咳、痰、発熱、頭痛、呼吸困難などで、長引く夏風邪~繰り返す風邪と放置され症状が悪化してから受診されるケースもあります。特徴は夏の間だけ咳が出る。何年にもわたって、夏になると咳症状を繰り返す。家に居る時間が長くなると咳がひどくなる。などがあり思い当たる方は呼吸器科受診勧めます。現在、夏型過敏性肺炎が疑われる患者様は血液検査でトリコスポロン アサヒ抗体が平成25年6月より保険適応になり確定診断の手助けになっています。
今の時期、異常降雨、湿気、蒸し暑さなど、あまり良い環境ではありませんが、皆さん体調を崩さないでください。