ここ最近、胃部不快、胃痛、胸焼けを訴える患者様が多くなっています。症状から胃炎や胃潰瘍、胃食道逆流症など考え胃内視鏡検査を行ないますが、胃部症状が強いのに胃内視鏡所見では異常を認めない患者様もいます。この様な検査で異常がないのに胃部症状が続く状態を機能性ディスペプシアと呼ばれています。胃の正常な蠕動運動が低下した状態です。原因は、はっきりとしていませんが、ストレスにより自律神経の働きが乱れ、胃の動きに悪影響を及ぼしているのではないかと考えられています。治療は胃蠕動運動を改善させる薬もありますが、まずは、ゆっくり食事をし、十分な睡眠をとり、ストレスの軽減を心掛けるなど胃に負担をかけない生活が必要ですね。食事は美味しく頂きましょう。