スタートから「わからんかったんかい」さんと娘にどえらい迷惑をかけて、
もうこの旅の計画もおしまいかとすら思った。二人の必死のカバーで何とかなった、
「とんでもない女」、「酷い目にあった」と罵声を浴びながら新幹線に乗り込む。
静岡、河津温泉「竹の荘」さんのお風呂。木造建築の二階にあると言う珍しい造り。
河津は有名な「河津桜」のあの河津。三月二十七日の時点でとうに散り終わって青葉の頃。
そのせいだろうか、泊り客も少なく、貸し切り同然で楽しむ事ができました。
「竹の荘」さんは80年の歴史のある立派な料理旅館だけれど、
歴史的建築であるが故に施設の維持が難しく、今は素泊まりでだけ宿泊を受け付けておられる。
一階には2,30人は楽に浸かれそうな露天風呂もあって、
そのお湯が質、温度共に素晴らしい。「一度に長湯なさると湯あたりしますから気をつけて」
と注意を受けたにもかかわらず、お湯から出られない。出るのが惜しい。そんなお湯でした。
娘とは松島から帰った仙台駅でお別れです。
娘は新幹線で京都にとんぼ返りしてくれました。じーちゃんの様子を見るために。
「わからんかったんかい」と私の旅は続きます。



