アメリカ産、すし米。
「始末人は良い米を食べる」。そんな言葉があったそうです。
始末人=倹約家は、惣菜にお金をかけない。お米にお金をかける。
そうすればお米が美味しいので、惣菜は質素で済む、という訳。
お米大好き、の私には誠に腑に落ちる話です。
倹約の方は苦手で、じーちゃんから、
「金喰い虫」、「安物買いの銭失い」と言うお小言を毎日のように頂戴しています。
いや、安物ではなく「安い物」が好きなのだ、は私の心の声。
100円を200円に生かす。これが消費の醍醐味ではありませんか!
ところがそうもいかないのが「お米」。安いお米は当然美味しくない。
写真のお米は20キロ入りで約4000円。原産国はアメリカです。
日本の一般的なお米の半分位の値段ではないでしょうか。
これでもグレードとしてはトップに入ります。もっともっと安いお米もある。
ご存知とは思いますが、日本のお米は短粒米。ご飯に炊いてもふっくらと丸い。
上のお米は「すし米」とありながら、丸みは少なく、わずかに細長い。
しかし、スーパーでは手に入りません。消費量が限られ、値段が高いので。
お米にこだわりのない土地では上のお米で十分「上等」なのです。
味の方はと言いますと、炊きたてはまずまず妥協できます。
が、冷まして食べると違いは歴然で、保温するにも色が変わるのが早い。
何が違うのでしょうか。お米農家の方に聞いて見たいと思う位です。
品種、気候、土壌。そして作る時の手間隙は大きな差を生むに違いない。
悲しいかな、味に不満はあっても毎日食べていると慣れてくる。
ご飯がないと悶死する私は、「似て非なるもの」でもあるだけで有難い。
懐具合が良くない時でも、お米の質ばかりはこれ以下にはできない。
代わりに惣菜を一品減らした方がまだマシです。
そして、日本に一時帰国する。なんとお米の美味しい事!
コンビ二のおにぎりですらが感動もの。ましてホテル、食堂、レストラン。
ウィークリーマンションで炊くスーパーのお米。友人宅で頂くご飯はさらに美味しい。
食べに食べて何キロも体重を増やして帰る私を責めないで下さい。
日本に住んでいた頃の私は、美味しいお米を当然と思って暮らしていました。
それよりも値段が気になった。何しろ消費量の多い家族でしたから。
私の暮らしていた頃からお米離れという言葉は聞いていましたが、
稲作民族の典型体質の私には理解できませんでした。
お米はもちろんご飯としてだけではなく、加工用の食材としても使われます。
その最たるものが日本酒。私は下戸なので利き酒などはできようもないのですが、
上のお米で日本酒を造ったとしたら残念ながら最低ランクでしょう。
味にうるさいとは決して言えない私がそう思うのですから、間違いない。
こちらで手に入るお米はアメリカ、オーストラリア、韓国産のもの。
「すし米」と銘打ってはいても、実は中粒種のジャバ二カ米ではないかと思います。
JAVANICA米とJAPANICA米とは違う。形状、味の差もそれなら納得できる。
後は、東南アジア産のINDICA米。日本人には決定的に人気の無いものですね。
日本には世界中のありとあらゆる美味しい物が集まっている。
ミシュラン認定の料理店の数も世界一多いと聞きました。
美味しい料理は鋭い味覚がなければ生まれるはずもない。
そして、その味覚を鍛えたのは、実は「お米」ではないかと私は思うのです。
豊葦原瑞穂国.......
とよあしはらのみずほのくに、日本。
遠い国から眺めています。
つづく、かも。
