護衛艦ゆうだち
護憲派、と呼ばれる人たちに尋ねてみたい。
日本が正規の軍隊を持てばいずれ「軍国主義」の暴走が起きるとお考えなのだろうか。
では、すでに軍隊をもっている世界の国々はみな暴走しているのだろうか。
ところが隣国はシビリアンコントロールの全く存在しない国なのだ。
だから暴走している。どんな事でも起こりえる。
中国のフリゲート艦が海自の護衛艦「ゆうだち」に向けて火器管制用レーダーを照射した。
レーダーという呼称はややこしい。つまり、標的を捕捉する、という意味のレーダー。
映画、「トップ・ガン」を見た人は多いと思うが、あれと全く同じ。
相手から捕捉されると警告音が鳴り響く。捕捉をかわすと鳴り止む。
選択肢は二つ。相手が撃つ前に撃つ。もしくは身をかわす。
どちらも容易ではない。なにしろ相手はすでにこちらに照準を合わせている。
猶予の時間は数秒。そして、ドカン!
これが南シナ海を航行中の「ゆうだち」に起こった事なのだ。
照射時間は数分にわたったと言うから、その間の恐怖はいかばかり。
「ゆうだち」に選択肢はない。ただ逃げるしかないと相手は知っている。
いわく、「諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持する」。
例によって日本のマスコミの報道ぶりはゆるーい。
「尖閣周辺での警戒を強める自衛艦への中国の牽制。」......牽制?
とんでもない!すでに臨戦態勢、どころか戦争に突入している。
レーダー照射はそれでしか在り得ない事態なのだ。
国連の「安全保障」理事会、常任理事国の一つである中国が、これ。
いかに国連の存在の根本的意義が間違っているかがよくわかる。
第二次大戦の戦勝国が戦後の世界を支配しようとした国連、即ち、「連合国」。
他の常任理事国、つまり連合国にとっても、もはや中国は重荷となった。
ところで、国連憲章に明示されている「敵国条項」というのをご存知だろうか。
(以下Wikipedia より)
国際連合憲章第2章では主権平等の原則をうたっており、第53条第1項前段では地域安全保障機構の強制行動・武力制裁に対し安保理の許可が必要であるとしている。
しかし、第53条第1項後段(安保理の許可の例外規定)と第107条(連合国の敵国に対する加盟国の行動の例外規定)では、第二次世界大戦中に「連合国の
敵国」だった国が、戦争により確定した事項に反したり、侵略政策を再現する行動等を起こしたりした場合、国際連合加盟国や地域安全保障機構は安保理の許可
がなくとも、当該国に対して軍事
的制裁を課すことが容認され、この行為は制止できないとしている。
つまり常任理事国(戦勝国)である中国が、日本(敗戦国)の行為を、
侵略とみなした場合、国連安保理の許可なしに軍事的制裁ができ、
しかもその行為を止める事はできない、というのが「敵国(敗戦国)条項」。
ひどいものだ。この条項ひとつみても国連がいかに胡散臭いかが解る。
経済評論家の上念司(じょうねんつかさ)氏。私はこの人が結構好き。
1月16日付けのニュース解説で、上念氏はこのように言っていた。
ニュースの内容は中国軍用機の領空侵犯。
「これは序章に過ぎない。プロローグどころか、開場しただけ。
オーケストラもまだ席についていない、演奏はこれからです。」
さて、これからの日本の対応は。
そこで一つ不思議でならない事が。レーダー照射の事実の公表までの日数。
1月19日と30日にあった事例の公表までに、なぜこれほど日数がかかったのか。
確認作業に手間取った、と言うが、誰も納得はしていないはず。
今夜の青山さんのニュース解説に期待している。
敵国条項.......。日本は敵国なのだ。
