シベリア抑留を描いた映画「ラーゲリより愛を込めて」の豪華DVDを持っていた方にお借りした。
本編の他に、劇場で行われた舞台挨拶が十篇以上収められていた。
必ず登壇していたのが主演の二宮和也。
次に監督の瀬々敬久。
北川景子、松坂桃李も登壇していたが、
プロデューサーの平野隆は最初の一度しか登壇していなかった。
俳優と監督は映画の出来不出来をもっとも左右するからいちばん注目される。
プロデューサーはそれほどでもない。
小松も以前はプロデューサーをそれほど気にかけていなかった。
だが、その作品が存在すること自体がプロデューサーの功績である。
平野隆はなぜ、この作品をつくろうと思ったのか、
インタビューなどを検索していくうちに次のリンクをみつけた。
「この映画の原作は故・辺見じゅんさんの『収容所(ラーゲリ)から来た遺書』です。僕はこのノンフィクション小説を学生時代に読んだのですが、いたく感動して。こんなに大変なことが、すごいことがあったのだと胸の奥に大切にしまっていました。」
別のインタビューで祖父がシベリア抑留経験者だと言っていた。
作品の種は子供の頃からずっとプロデューサー平野隆の中にあったのだ。
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プロデューサーは物事の始発点。
《手造の旅》を催行するようになってから
自分の中のちいさな体験や一冊の本や
時には誰かの一言が、旅造りの動機になることを実感している。
有名観光地や、検索すればずらりと出てくる「お勧めコース」は借り物である。
旅のプロデューサーとしては
自分の中の小さなこだわり(種)に目をつぶらず
独自の魅力を知っていただける旅をつくっていきたい。