母のマンションの小さな庭は、T原さんが毎月草を抜いてくださるのに加え、

※T原さんのお話はこちらに書きました

年に一度T村園芸さんが剪定にきてくださっている。

↑T原さんから「もう切ってもらった方がよいですね」と言われていた枯れた木↑

T村園芸さんにおねがいした↓

「枯れた木ぃをそのままにしとくと、

中に蜂が巣ぅつくったりしますから」とT村園芸の方。

 

T村園芸の方もT原さんと同じく三十年ちかくも庭のめんどうをみてくださっている。

なのに今日ははじめてお会いした。

中学から大学までここで暮らしていたあいだも来られていただろうに、

興味がないことは目に入っていても見えてはいなかった。

 

「土曜日の朝は居ます」と母が言ったのでT村園芸さんは今日来られたのだが、

第一土曜日だけは高槻ジェンダー研究ネットワークの世話人会があるので9時過ぎには出かけなくてはならない。

そのことをT園芸さんにお伝えしようとしたが電話番号がわからない。

グーグル検索してするとお店も近かったので自転車で行った↓が、閉まっていた。

シャッターに書かれた電話番号にかけたが「つかわれておりません」。

ふたたびグーグル検索して出てきた電話番号に留守番電話。

要件を残しておいた。

返信はなかったが、今朝は8時に庭に来てくださった。

留守電をきいてくださっていたのである。

 

お店まで行ったと話すと

「もう二年ほど閉めてしもてますねん。

弟がやってたんやけど、腰を悪してしもたんです」

後継もかんたんではない。

一軒一軒に小さくとも日本風の庭があって、それぞれがよく手入れされていたような時代は過ぎ去った。

母はそんな時代の精神を受け継いでいる。

「下草が手入れされていると木ぃも元気でいられます」

T原さんとT村園芸さんが会うことはほとんどないが、それぞれの仕事を評価しあっている。