2023年3月日本公開を、機内先行上映にて。

 

映画は昔の恋人との再会を軸に展開するが
エッフェル塔建設が実際にどんあだったか感じられることがこの映画の魅力だ

「高さ三百メートルの塔なんかができたら観光客は怖がって来なくなる」
「セーヌの川岸にそんな重いものを建てられるはずがない」
「カトリック教会はノートルダムに影がかかると言ってきた」

今ではエッフェル塔の無いパリは考えられないが

百三十年前、こんな逆風の中で完成させたものだったのか。

建築がはじまると「醜い鉄の橋」に
周辺住民、文化人は反対署名。
労働者は前例のない危険な現場にストライキ。

四本の鉄の足を別々に組み上げて、
ぜんぶが水平になるように調整してボルトで止めてある。


電気さえ今の様には使えなかった時代の工事。

反対運動で資金供出を止められそうになっても
私財をなげうってでも続行させた。

 

新しい事々を発想するひらめきと具体化する能力とがあっても、やりきる情熱がなければ最後まで成し遂げることはできない。

今回、コロナ禍で五年ぶりのフランスの旅・《手造の旅》ニースのカーニバルとパリ9日。

 

2月13日にパリで再会するエッフェル塔を見る目が変えてもらった。