母の書棚を整理していてみつけたメモ書き↓
四つの自立
「生活上の自立」
「経済的な自立」
「精神的な自立」
「市民的な自立」
と書かれている。
母に見せると、
【私の「女性学」講義】のためのものだろうとのこと。
大学で女性学を講義していた時にテキストにしていた自著だ。
講義に使い、何度も改訂していったので、母が著した本のなかでいちばん再版された本。
今でもネットで中古がたくさん出回っている。
最初に出たのは1980年代半ば。
息子のワタシが大学生の頃書斎にこもって書いていたものだと、今になってわかる。
前書きの部分↓
地味な語り口だが、
気負わない姿勢が好もしい文章だと思う。
当時はテレビや雑誌などに時々出ていたが、
舌鋒鋭く切り込んだりはまったくせず淡々と研究者として話していたから、マスコミにはまったくうけないタイプだった。その雰囲気も感じられる文章だ。
あれから四十年。
息子も読んでみようかと思う。
メモにあった「自立」が、たしかに目次の項目になっていた。
「自分の頭で考え・自立しているひとは差別などしない」
1月11日に沖縄からの飛行機で読んだ佐喜眞さんの「アートで平和をつくる」のなかのこの言葉がきっかけ。
果たして自分はじりつしているのだろうか?と自問している。
「自立」は年齢でかちとれるものではない。
女性学を知りたいということではなく、
自立するとはどうくことかに興味がある。
それはつまり、女性学というのは男女関係なく学ぶ価値があるということだろう。