旅人生はじめての朝外湯に行った。
山代温泉の中心にある「古総湯」は朝六時オープン。
明治19年の「総湯」=公衆浴場を十年ほど前に復活させたもの。
なるほど↑ほぼ写真の通り(^.^)明治になり自由に旅が出来るようになると日本の温泉はどっと人がおしよせてきたのだろう。それを受け入れるために面積も倍増させ、はじめて二階もつくられた。※古総湯に掲示されていた説明版の写真より
建物はその後何度も何度も改築され、昭和46年にはこんな↓
実用一点張りの建物になっていた。
当時を知る地元の人曰く、
「山代の人は家に風呂の無い人も多いです、近くに良い温泉があるから朝夕入りにいく。わたしも子供のころはここでいろんな人に社会勉強させてもらってました(笑)」
地元の人にはあくまで実用的なお風呂であるべきだったのである。
クラシックな外観を楽しむのは我々観光客だ。
現在の「古総湯」が、いわば観光客メインで完成して、地元の人のための「総湯」はすぐとなりに新しくつくられた。
それがこの「総湯」↑
古そうな門構えにしてあるが、中は実用的なお風呂。
朝から地元の人がひっきりなしにのれんをくぐっていた。
のれんをくぐるとすぐに下駄箱と貴重品ボックスがあり、すぐ裏に湯船が待っている。
脱衣室というのは特になく、湯船のすぐ横に服を置く棚があるだけ。
シャワーも洗面台もなんにもない。
ほんとうに湯を楽しむための風呂。
天井からの光がよく考えられている。
タイルは九谷焼のデザインを復刻させたもの。
少し熱めの湯を楽しんだら、二階に上がる。
ステンドグラスの光と風が通り抜ける、長めの良い場所だ。
特に温泉好きというわけでもないけれど、この朝湯ならまた来たい(^.^)