「ウルエスは効能あるお薬として人気でした。さて、これは何の薬でしょう?」
街歩きでガイドさんが指さす↓明治時代の宣伝看板↓
万葉の時代から薬草の里だった宇陀(奈良)。
かつて五十軒以上の薬屋が軒をつられていたという通りを歩く。
土地と気候と歴史によって薬の街になり、伊勢と大阪・京都を結ぶ交通の要衝でもあった。
遠来の薬商人がこの看板を見ただろう。
「ウ冠」の下に
「ル」と「エ」を縦に並べると
「空」の文字になる。
お腹を空にす「ル」ための薬
↓
便秘薬の名前だった!
看板に書かれたアルファベットは?
「これに意味はありません。
効きそうに見えるように、カッコよい文字をいれただけです」
(笑)
調べてみると「ウルエス」は、江戸時代文化八年(1811)に発売されたと「鍼灸ミュージアム」のページに解説されていた※リンクします
オランダ薬みたいなネーミングは売るための戦略だったのか。
別のページに「幕府はアルファベット表示を取り締まったが逆に人気が出た」と書かれていた。
原材料の「大黄」については、現在でも開発が重ねられているのだと、武田製薬のページを見て理解した。※リンクします