北國街道沿いに立つ身長六メートルの巨大なお地蔵様
絶対秘仏のご本尊を模して、誰でもいつでも拝観できる像をつくろうと、明治27年に建造が決まった。
材料は全国から銅製の鏡を寄付してもらうことにした。
現代風の鏡が急速に普及しはじめたころで、要らなくなった銅鏡があると予想したのだ。
ここのお地蔵様は目を治してくださると伝わるから、趣旨とも合う。
なかなかの知恵者がいたものだ。
案の定銅鏡はどんどん集まり、
お地蔵様の身長は予定の二メートルから三倍の六メートルになった。
★目をくれた蛙
ある時、目を病んだ旅人がお地蔵様に祈っていた。
なんとかしてやりたいと思った地蔵様は、足元にいた蛙に頼んで、その目玉の一つを旅人に与えることになった。
なので、この寺には片目の蛙がいるのだと伝わる。
あ、ほんとに片目だ(^^)
地元ガイドのMさんによると、
寺の山には「目薬の木」(※この木はほんとうにあります)が生育していて、皮を煎じた水を飲むと効果がある。
だから、古来このお地蔵様は「霊験あらたか」だったのだろう。