周到に準備した《手造の旅》でも、本番でまったく予期しなかったモノに出会うことがある。

ガイドさんと共に亀岡街歩きをしていて「柿渋」というそっけない看板にであった。

洗濯バサミに留めてマスクは売っているようだが、それ以外はお店に見えない。

亀岡在住の友人が躊躇なくガラッと開けて「こんにちわ~」と声かけると、

こんな良いお顔の職人さんが登場した。

「ここは工房なんですわ」と言いながらも自分が染めたものに興味をもってもらえてうれしそう。

おずおず奥からこんな渋いバッグも出してきてくれた。

お、なかなかの色合いと布ざわり。

外で待っていた今回の旅メンバーもどどっと呼び入れて予期せぬお買いものタイムになった。

小松は最初に見かけた「柿渋高山寺柄マスク」(勝手に命名)だけ購入。

マスクはまったく好きではないが、今はつけないわけにはいかない。

それなら少しでも自分が気に入ってものを探したい。

新幹線の中でつけてみると・・・

これ、今までしてきたマスクのなかでいちばん気に入りました。

いつも着ているコート、いつもしている草木染の首巻にも合うし、なにより圧迫感の少ない装着感が好ましい。

高山寺の有名な絵巻の絵柄も主張しすぎていない。

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亀岡を大津京都丹後の旅に組み込むようになったのは、大学時代の軽音楽部仲間が住んでいたことが大きい。一年前に下見に訪れ、亀山城の紅葉にも街歩きにも魅力があると感じた。

今回さらに、こんな柿渋染めの工房にまで出会って、いよいよ亀岡との縁が深くなりそうです。

10月には京都の祇園祭にならって同じように山車がずらりとならぶお祭りがあるそうで、それを見に訪れる旅も企画してみたい。

 

祭見学の旅は有名なら楽しめるというものではまったくない。

混んで暑いのはごめん。

有名でなくても、大規模でなくても、必ず楽しめる地方のお祭り旅を訪れる旅。

行きたくないですか?(^.^)