↓展覧会の冒頭に展示してあったこの「猿の楽団」は、ずっと以前にマイセンを訪れた時にも見たのを覚えていた↓
それぞれの奏者のいきいきとした表情・仕草。見飽きない。
マイセン三百年の歴史を動物という視点で俯瞰する展示のなかで、この作品は際立って魅力的だ。
「猿の楽団」が最初に製作されたのは1743年。マイセン磁器がはじまって数十年という時期にヨハン・ヨアヒム・ケンドラーという人物による。二十年後の1765-6年にケンドラー本人によって改訂版がつくられた。
今日展示されていたのはこの改訂版を元にして1820-1920年の間に焼かれたもの。
つまり、ケンドラーによって製作された原型はマイセンによって大事に大事に秘匿されていて、それを元に百年後に焼かれたのだ。
この「猿の楽団」シリーズは。原型があれば増産できる商品である。
できれば、ケンドラーのつくった原型を見たかったが、どんな原型もまったく展示されていなかった。
マイセンにとっては「完成品」よりも大事な原型、いちど見てみたい。
これならひとつほしいかも(^.^)大きさもちょうどよいし。
★今回の展覧会はほとんどのモノが写真撮影OK!
日本の展覧会ではめずらしい。
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動物というのはアルタミラの昔から(古すぎ?)人間が描くモチーフでありつづけた。
人間を描くようになって、人間の「偉いところ」や「美しい顔」を描く職業が職人としての画家であったと言ってよいかもしれない。表現としてすばらしいかということよりも描かれた人の満足が第一だった。
動物を描くとき、画家は人間を描くよりもずっと自由になる。
↑これなんか、猫らしさをいっぱいに表現している。
動物に対しては忖度しなくてよいから。
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この「スノーボール」と総称される花をちりばめた丸いスタイルはロココ時代そのもののように見える↓
↓こういう狩猟の獲物をスノーボールの上に置いちゃうデザインは日本人的には顔をしかめてしまう。西欧人らしいデザインだと言えるかもしれない
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1703年にマイセンで磁器を焼くことにはじめて成功した「錬金術師」ヨハン・フリードリッヒ・ベッドガーが、その過程で開発していた炻器(「せっき」~陶器と磁器の中間的な性質を持つ焼き物で、1100~1250℃で焼成する。本来英語の"Stone ware"の訳語※ウィキの解説より)というものがあるのを知った。
1918年にウィリアム・フンクという技術者がそれを復刻させて「ベッドガー炻器」として商品化していたのだそうだ。それでつくられたマントヒヒ↓
↑こういうマイセンもあるのですね






