「マトリョーシカは19世紀末にここセルギエフ・ポサードではじめてつくられました」と、解説された。マトリョーナという女性の名前からきているそうで、それはラテン語で母を意味する「マーテル」。スカーフをかぶり、日々の仕事をする道具を手にしている。

↓一時間ほどでみんなが描いたマトリョーシカたち↓

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モスクワは雨の朝。最高気温は二十℃に届かないだろう。

九時にホテルを出発してすぐ、こんな建物が見えた↓これは?

↑馬の彫像がたくさんついている。

写真には撮れなかったがすぐうしろに土のトラックがみえた。

そうか、ここは競馬場なのだ。

調べてみると、建物に表記されている1834年に、モスクワの三番目の環状線にはじめて競馬場が建設されていた。当初木製の建物だったものが1899年に石で建てなおされ、そこでは皇帝ニコライ二世も馬術の練習をしたそうな。

その建物はしかし1949年に火災で焼けてしまって、現在見られるものは1955年にスターリン洋式で建設されたもの。

そうか、いわゆるモスクワに七つあるとされる「スターリンゴシック」には数えられなくても、同様のコンセプトで建設されたビルは同時代にたくさんあったということか。

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二時間ほどのドライブでモスクワ北東七十キロほどに位置するセルギエフ・ポサードに到着

ロシア正教指折りの聖地。

ここにマトリョーシカ工場もある↓

マトリョーシカはこの百年間同じつくり方で続いてきた↓

ロシアでは昔から木製のおもちゃがつくられていたが、日本の箱根の入れ子細工からヒントを得てマトリョーシカがはじまったともいわれる。

 

ひとりひとりにこんなのが用意されている↓

ああ、これならずいぶん安心して描けますね(^.^)

みんな真剣に無口に、

「カニでもたべているみたい」と誰かが言って笑いがひろがった

一時間半でなんとかみなさん完成~

***お昼ご飯は修道院に付属しているレストランにて

↓壺焼き料理↓

いっぱいのジャガイモとお肉を煮込んであります↓

ロシアの伝統飲料★クワスを売っていた↓右端

黒パンを発酵させてつくる少しだけアルコール分のある飲物。貧しい農民たちの知恵が生み出したのだろうことが容易に想像できる。

となりで売っていた蜂蜜もたしかに自然のものに見えた。