本館から宮殿前広場を横切って

19世紀後の絵画を展示している新館に入る↓いや、並ぶ

本館と同じチケットを提示↓

十年ぶりに入って、外側とがらりと変わった内部にびっくり↓

ビルをつなぎ、中庭に屋根をかけてオブジェを置いて、外観からは想像できない現代美術館になっている↓2014年にこのようなスタイルになったそうな

展示スペースは四階↓建物全体が美術館になっているわけではない

壁の色はパリのオルセーのように部屋によって変えられている。

ひと昔前には「美術館の壁は白」だったけれど、そうとは限らない。

ちょうど、二十世紀初期に活躍したロシア人コレクター・モロゾフ兄弟を紹介する展覧会をやっていた↓

★イワン・モロゾフ(1871-1921)↓

この肖像画にはひと目で惹きつけられた。

ヴァレンティン・セローフ(1865-1911)はこの時代最高の肖像画家で、皇帝の家族やバレエ界のディアギレフ、作曲家コルサコフなども描いている。1911年に46歳で早世するが、ロシア革命の動乱に遭わなかったのは幸いだったかもしれない。

描かれた方のイワン・モロゾフは屋敷ごとコレクションの絵画をソビエト政府に没収され、家族と共に追放され、1921年にチェコのカルロヴィヴァリで没している。

 

主にパリで収集されたコレクションは投資目的ではなく、純粋に趣味だったようだ。

ここで展示されている作品で判断するのは早計だし、キュレイターの手腕に違いないのだが、モロゾフ個人の嗜好が感じられるラインナップだと感じた。

 

↓ゴーギャンがゴッホとアルルいた頃のもの

↓セザンヌが色彩に目覚める以前の作品

 

北アフリカ・モロッコの光を描いたマティス↓

しき↓★モロゾフの邸宅にあった「音楽ルームが復元されていた↓

色彩は当時最先端の雰囲気だが、主題は古典的なギリシャ神話↓

↓「けっして顔をみてはいけない」と言われたのに愛の神クピドの寝顔を盗み見てしまった人間の王女プシケ↓

↓これは、背景にイゾラ・ベッラ島が描かれている↓ロシアのイタリアにたいする憧れは、いつの時代もそうとうなもの

 

一時間では限られたものしか見られないけれど、本館にくらべて混雑も少なくて満足させてもらえた。

本館のレンブラントの作品群だけでもこちらの環境で見られたらよいのになぁ…。

 

ミュージアムショップ

 

夕食に「キエフ風カツレツ」

バターが巻き込んであるチキンのカツは、ナイフを入れると溶けたバターがとろ~り(^.^)