高さ二十メートルにまで上がる大噴水をもつペテルゴフ宮殿の庭は、ベルサイユの影響をうけているとしてもピョートル大帝の傑作庭園だと言える↓

18世紀初め、バルト海への進出を悲願とするロシアはスウェーデンと戦うためにクロンシュタット要塞を建設。サンクト・ペテルブルグとの海路の中継地点としてこのペテルゴフが建設された。もともとは戦いのための拠点だったのだ。天気の良い今日、桟橋の向こうにクロンシュタットにある教会の金色のドームが見えた↓

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噴水を出現させるために必要なのがこの段差↓

本宮の前、庭に降りる階段から見ると、水の上がる高さが均一なのでよくわかる。

↓噴水の中心に位置するサムソンの像はピョートル大帝の時代にもあったが、それは錫に金箔でできていたそうな↓劣化したので青銅に金を塗る方法で二つ目がつくられたが、それは第二次大戦で侵攻してきたドイツ軍によって破壊された。

現在みられるものは1947年に復元。それを2012年に修復している↓

ドイツ軍による破壊で宮殿はこんな状態だったのだ↓

ここで見るべきものは宮殿内部ではなく庭。

19世紀に追加されたチェスボードの噴水↓

ピョートル大帝はゲストと共にこの庭を散歩しながら、様々なびっくり噴水を用意して楽しませていた↓ここにもあるのだが、それは決まった時間にだけ出るようになっている↓

子供たちがきゃーきゃー楽しんでいる↓

いつ出るかわからないのだけれど、それは実は、観客にまぎれているおぢさんが主導でコントロールしているから↓

左後ろのベンチに座っている白い帽子のおぢさんがその人(^.^)

↓ピョートル大帝が、庭の向こうの海をこえて、自らが建設したサンクト・ペテルブルグを見ている

実際に彼が住んだ平屋が海沿いに残されている↓

「モン・プレジール(私の喜び)」とフランス語で名付けられたこの建物はしかし、けっこう寒かったに違いない。きびしい少年時代をすごしてきたピョートルと、洗濯女あがりのエカテリーナ妃だからこういう場所でも楽しめたのだと思う。

 

「モン・プレジール」の建物は第二次大戦中に占領したドイツ軍自身が住んだので本宮ほど破壊されずに残った↓

18世紀からの煉瓦がみられる。

建物の裏側はすぐにバルト海↓

サンクト・ペテルブルグも見える↓

近年建設されているガス・プロムという天然ガスを扱う半分公共会社の塔がひときわ目だつ↓

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ジェットホイルへ

四十分ほどで

ペテルブルグが近付いてくる↓

ペテルブルグ発祥の地、ペトロ・パブロフスク要塞にある教会の塔

ジェットホイルが到着するのはエルミタージュ宮殿のすぐ前である↓