スカンジナビア航空に乗ったからこそ見ることができた作品。ナチス・ドイツに占領された1第二次大戦下のノルウェーでの実話を描いている。2017年末にノルウェーではスターウォーズに次ぐ大ヒット作だったそうだ。

題名は、英語にすれば「The 12th man」=「十二人目の男」。

1943年三月、スコットランドでイギリス軍の元で訓練をうけ、ドイツへの破壊工作のために母国へ潜入しようとした十二人は上陸前に察知され、攻撃された。ヤン・バールスルドを除く全員が死ぬか捕えられた。

ヤンは足先を切断する重傷を負いながらも、北極圏のノルウェー人に助けられながら二か月に及ぶ潜伏逃避行を続け、ついに中立国スウェーデンに逃れた。

 

以前、ナルヴィクを訪れた際に※その時の日記こちらからドイツ占領下のノルウェーについて知った。

教科書的な歴史記述の裏にある一人のノルウェー人のすさまじい抵抗を、映画というかたちであっても実感することは、その国を理解する有効な方法である。

でも、日本で公開するかはわかりません。

 

日本語字幕も日本語音声も、英語音声さえないと表示されていたのだが、「それでも見てみたい」と思って再生すると、当然のように英語の字幕があった。何度も途中で止めて、辞書を引きながら見終えた。

 

ヤン・バールズンドは1988年に亡くなると、自分を助けてくれたAslak Aslaksen Fossvollという人物と同じ墓に遺灰埋葬を希望した。

ノルウェー軍はヤンの功績を記憶するため、毎年七月に彼の逃亡ルートをたどる記念トレッキングを行うそうだ