リヨンに到着してすぐに、緑色のパッケージに入ったお菓子をいただいた↓

いちばん下に書かれた店の名前、どう発音するのかしらん?

勉強不足の小松はちゃんと読めなかったが、食べ物リサーチが得意な旅メンバーはすぐに反応した。「あ、『ヴォアザン』ね。」

小さい方の文字には「クッサン・ドゥ・リヨン」と書いてある。

つまりクッションの形をしているのだ。中にチョコレートが入っている↓複雑な味わい

どんな材料を使っているのだろう?※こちらにNHK「グレーテルの竈」でとりあげられていたレシピがありました

翌日のリヨン観光でお話いただいたガイドさんの解説によると、ペストが蔓延した時代に厄病退散を祈願した市民がフルビエールの丘のマリアに町名産の絹織物でつくった緑色のクッションに金のコインを乗せて奉納したのがはじまりだという。

街のお菓子屋さんで、こんなふうに名物パッケージにして売られていた↓

※左に写っている「プラリーヌ」についてはまた別に書きます

↑小さなころころしたチョコ入りマジパンである「クッサン・ドゥ・リヨン」は、緑の他に黄色や白もある。緑のクッションは分かるが、黄色や白にした理由は?

なんと蚕の繭に似せてつくったこと!

リヨン旧市街で繭の実物を展示してあるのを見て納得した↓

↑下の段には絹の原料を作り出す「お蚕様」であります。

※今はもう絹の材料はリヨンではつくっていない。すべて南米から輸入になってしまった。