旧市街の中心に、シンボルになる建物があることが多い。グラスゴーのTHE CROSS「交差点」に残っている1626年の塔↓七階建て、一辺が4.6mの四角で37mの高さがある↓

中世にはこの下で絞首刑が行われ、罪人や時には酔っ払いも、この建物の一階にあったフックに繋がれて曝されたそうな。その跡、今でも見られます↓

「もともとはグラスゴーの議会が置かれていた建物」だと説明されたが、こんな狭い塔に議会があったのかしらん?

 

調べてみると、これはもともと孤立した塔ではなく、ちゃんとしたビルに付随していたものだと分かった。

ネット辞典では「1821年に改築した」とあったので、その時に現在の塔だけになったのかとおもったら、1938年の写真でも建物にくっついている↓

さらに、1946年にはドイツ軍に爆撃されてビルが破壊されている写真↓ほんとに危機一髪だったのか↓

塔が現在のように独立したかたちになったのは、戦後の事だと分かった。

 

議会は1814年まで隣接する建物にあったが移動。その後、監獄として利用され始める。繋がった建物はこの四百年のあいだに何回も変わっていったのだった。

 

こういった改築をどんどん行えたグラスゴーという町の経済力が感じられる話であります。