西の魔女が死んだ | Adagio Days

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カオスなブログ

 

 

 

 

 

先日書いた▶風に立つライオン の中で、

 

ライオンは群れを作り、

 

役割やルールを決めて集団行動するのが一般的だけど、

 

その群れから外れて生きるライオンもいるって

 

書きましたが、

 

もしもそのライオンが、

 

 

 

しし座:『一人(匹)は縛られないし自由でいいけど、

 

ずっと一人なのもどうなんだかねぇ・・・』

 

 

 

 

 

或は、

 

群れを作って集団行動していたライオンの中の一人(匹)が、

 

 

 

 

 

 

しし座:『集団で行動していると、

 

あいつはこうだとか、こいつはああだとか、

 

人間関係じゃないけど、ライオン関係?

 

も~そういうのウンザリ!むかっ

 

これからは一人で行動しちゃダメ?』

 

 

 

 

 

とか。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▶西の魔女が死んだ 梨木香歩著 新潮文庫

 

 

不登校の中学生まいちゃんが一ヶ月ほどおばあちゃんの家で暮らす話。

 

 

 

 

 

 

まい:『女子の付き合いって独特なんだよね。

 

クラスの最初に、バタバタッていくつかのグループができるんだ。

 

それで、休み時間に一緒にトイレに行ったり、好きなアイドルの話とかするんだけどさ


一緒のグループになりたいなって思う子の顔を見て、にっこりするとか、

 

興味もない話に一生懸命相づちを打つとか、

 

そういうのが何となく嫌だなって思えてきたんだよね。

 

それで、今年はもう一切そういうのをやらなかったんだ。

 

そしたら、結局ひとりになっちゃった』

 

 

 

 

 

~中略~

 

 

つまり一匹狼で突っ張るのか、群れで生きる楽さを選ぶのか、

 

決めきれないまいちゃんに、

 

 

 

 

 

 

 

 

おばあちゃん:『その時々で決めたらどうですか。

 

自分がらくに生きられる場所を求めたからといって、

 

後ろめたく思う必要はありませんよ。


サボテンは水の中に生える必要はないし、

 

シロクマがハワイより北極で生きる方を選んだからといって、

 

誰がシロクマを責めますか』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今の社会ってどう?
 

人が死ぬってどういうこと?

 

人が生きる(生活する)ってどういうこと?

 

自分にとっての幸せとは?

 

 

・・・and more!

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな抽象的な問いの答えを

静かに導いてくれるような一冊でした。

 

▶西の魔女が死んだ 梨木香歩著 新潮文庫