Kバレエ カルメン | Adagio Days

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カオスなブログ




↑初日に観てきましたよ~♪








バレエは総合芸術と言われている通り、

音楽も楽しみのひとつなのですが、

『カルメン』はそのメロディーに馴染みがあるだけに、

楽しめる要素として音楽が占める割合が高い。






※以下画像はKバレエ『カルメン』パンフレットより引用










ざっくり過ぎるカルメンのストーリー。。








主人公のカルメンが超真面目な男(ドン・ホセ)を誘惑したら

簡単に落ちて、

付き合うみたいな感じになるのだけど。。。











恋に人生に自由奔放なカルメンは

とっとと別の男に乗り換え、















ドン・ホセ:『どういうことなんだー!むかっ











ということで、

今日はオペラやバレエで人気の『カルメン』を

作曲したフランスの作曲家

ジョルジュ・ビゼー(1838-1875)について

&思ったこと少々。。








その前に、
『カルメン?そんな曲知らないよ』
って方、少しだけですがこんなメロディー♪
↓   ↓   ↓  









第一幕から躍動感あふれる音楽に胸高鳴りつつ

ストーリーの展開と共に、

魅惑的に、官能的に、大胆に、

ときに情緒的に。。

どんどん曲のイメージが変わり

引き込まれていくのですけど。。













ラスト、

他の男に乗り移ったカルメンを

ドン・ホセはピストルで撃ち殺す。
(※オペラや他のバレエではナイフで刺し殺す場合も)


まさにカルメンのラストを飾る衝撃のシーン。








ここで作曲家ビゼーがすごいのが、

最後の最後で

それまでにない大迫力・大音量

超ダイナミックな音楽で飾り、

カルメン殺されちゃったYO!

ちゃんちゃん!

てな感じで幕を閉じるわけです。
















そこにはよくある恋愛の切なさ、悲しさとか、

やるせなさとか、ドン・ホセの思いとか、

カルメンかわいそうとか??

そういう悲壮感を感じることはなくって、

むしろそのラストの大迫力な演奏のおかげで

なんともいえない爽快感に包まれスカッとする。


※あくまで私の場合ですが。。



おそらくそこには、

ビゼー自身の最後の結末に対しての見解と言うか、

どう解釈するかっていうのが多分にあり、

ビゼーの場合、

殺人とか、死とか、そういうことに

肯定するわけでも否定するわけでもなく。

そういうのあるよね~みたいな。

ニュートラルに捉えているかのような。

だからこそあのスカッとした気分にさせてくれるエンディングなのだろうなと思うと、

誰が作曲するかってすごい重要だなと。。















話が脱線しますが、

作曲ではなく

演奏する側のシーンとして

印象深いのが、

オードリーヘップバーンの名作『ローマの休日』の中で、

アン王女が新聞記者とローマでの休日を過ごした夜に、

ダンスパーティーに出かけたら、

SP(王室関係者?)みたいな人に見つかっちゃって、

乱闘騒ぎになり、警察も出動したりで、

会場はめちゃくちゃになるのですけど、

そこで気転を効かせたバンドの指揮者が、

場の空気読を読み?

急遽その乱闘に相応しい?賑やかな曲に変えたことで

その場がさらに盛り上がる。。

そんなシーンあったじゃないですか、

映画だからでしょ~と言われればそれまでなのだけど、

映画の中じゃなくても、陽気なイタリア人気質の指揮者なら、

日常の中で起こるアクシデントも音楽で楽しむ♪

そういうのありそうだなと思って。。










もしビゼーが、

カルメンを殺したことに対して

暗いイメージの解釈だったら、

※もちろん殺人は良いことではないけど。




もし、

ダンスパーティーのバンドの指揮者が

乱闘騒ぎの中演奏を止めてたら。。

カルメンのエンディングも

ローマの休日の印象も

もっと違ったものになっていたんじゃないかと思う。








私たちの日常において、

誰かが誰かを殺すシーンは

なかなか見るものでもなく、

パーティーで乱闘騒ぎに遭遇することも

あまりなさそうだけど、

でも、

それに近いモヤモヤすることや、

ムカッとすること、

けっこうあったりしません?

そんな時、

そのことをどう解釈するか?

どう気転を効かすか?

或は、

そんな時こそどんなBGMを脳内に流すか?












カルメン流しちゃおうかな~
(*´з`)~♪