「これは本当にドラマなのか?」

 

昨日の「アンメット ある脳外科医の日記」第9話。

杉崎花さん演じるミヤビと

若葉竜也さん演じる三瓶先生とのラストシーン。

そう思わせる素晴らしい演技でした。

 

おやつをきっかけに何気なく語られた

三瓶先生の家族の話。

今日の天気の話でもしているように

淡々と語っているのに

話の内容は三瓶先生が抱えてきた

重い重い荷物を解き放つかのような

とても切ない話でしたし

若葉竜也さんのまっすぐな瞳は演技とは思えず

三瓶先生そのものでした。

 

そして、それを優しく受け止めた

ミヤビの言葉。

 

「多分、光は…こ自分の中にあったらいいんじゃないですか」

「そしたら多分、暗闇も明るく見えると思います」

 

「アンメット」

直訳すると「満たされない」。

 

出来た影に光を当てても

また新しい影が出来て

満たされない物や人が生まれてしまう。

 

日の当たる場所ではなく

その陰で満たされない思いをしている人を

思いやる心。

アンメットの意味を噛みしめる素晴らしいストーリーと

秀逸な演技は胸を打ちました。

 

このシーン、長回しにした撮り方も素晴らしかったですね。

まさに「リアル」です。

 

そして、大迫先生。

8回までずっと謎めいていましたが

大迫先生の抱えていた家族の話。

それを踏まえて

世の中を、医療を、そしてミヤビのこと、

そして三瓶先生のことを

深く深く思いやる大迫先生が分かり

これもまたアンメットの意味が深く感じられ

涙の嵐でした。

 

「舟を編む」に次ぐ、私の中での今年の大ヒット作。

関テレさん、感動をありがろう。

月曜日のフジテレビの10時枠のドラマは

社会派作品が多くて大好きです。