適応障害のお話、その6



 

職場が変わって2カ月半。

このくらいには、毎日ちょっとしたことで

涙が出るようになっていました。


幸いマスク生活なので

何とか隠して働けていました。


薄氷の上で歩くような毎日でしたが

励ましてくれる人が結構いてくれて

がんばろうと思っていた私に

起きたこと・・・。


懸案だった仕事が片付いた


私が異動してくる前からたまっていた

面倒な仕事。


私には関係ないはずなのに

いつの間にか私の仕事になっていた。

それでもあちこちに頭を下げて

書類もらって・・・。

2か月半でようやく片付いて

ホッとするはずだった。


でも、それが不幸への切符。


仕事が片付いた翌日

朝の会で上司のねぎらいが悪いほうへ進んでしまった。


「ずっと懸案だった〇〇の件、

小町さんが完了させてくれました」


やさしい上司。

私のがんばりをほめてくれたの。


「小町さん、がんばったんだね~」


同僚がこんな言葉をかけてくれた瞬間から

私の状況は悪化。

ねぎらわれている私の話を遮るように

割って入った先輩に

急にたくさんの仕事を渡されて

ますます帰れなくなった。


ほめられちゃいけなかったの。

隣のグループの方が言っていた。

このグループで働くのは

奴隷になるってことだって。

言われた通りにしなくちゃいけないし

ほめられちゃいけないの。

それから少しして

別の人の案件で取引先とトラブルが発生。

私はこれも全然関係なかったけど

助けて欲しいと言われて、手伝っていたら

いつの間にか私の仕事になってた。


気がつくと、最前線に立って

お客様から浴びせられる怒号。

丁寧に説明して、謝って

最後、直接謝りに行くと言ったら

最後はお客様が私のせいじゃないのに

何で私が謝っているんだって言ってくれて

終わったんだけど

それなりにきつかった。


そして、その解決方法を非難した人

そのトラブルの原因の一人だった・・・。


文句のひとつも言えば良かったけど

もう何かを言う気力も残っていない。




少し前に見た

ドラマ「コントが始まる」の里穂子の過去。


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自分で言うのもあれですけど、

私言われた事は一生懸命やる方なんです。


同じ部署の中で取引先とトラブルが発生した案件があって、

困っているから助けて欲しいと言われて、

私の出来る範囲内で協力しました。
そしたら、その取引先の苦情が直接私に来るようになって、

いつの間にかその問題の最前線に立たされていました。
みんな、「お前しかいない。お前に任せた。

感謝してる。」って口では言うんですけど、

気が付けばそのトラブルの責任を

私一人が背負わされている状態になってて。
私が投げ出した時点で、

苦しい立場になる人が明確に分かってたので文句は言いだせませんでした。

でも、一番苦しかったのは責任を押し付けてきた人たちが

裏でトラブルの責任を私のせいにしていて、いつの間にか社内で孤立していて。

付き合っていた人の事もそうなんですけど、

「私ががんばるからダメなのか。

私のがんばり方がダメなのか」もうわから無くなっっちゃって。で、
ようやくトラブルがひと段落したところで、

辞表を出してエレベーターを降りて外に出て。

立ち飲み屋で昼から浴びるように

お酒飲んで酔いつぶれて、また公園で飲んで。

夜中家に帰る途中にパソコンもスマホが入ったカバンを川に投げ捨てて、

それから一か月間家から出られませんでした。


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そうなんです。

ドラマを見た時にも書きましたが


私ががんばるからダメなのか。

私のがんばり方がダメなのか


何もかも、わからなくなってしまった6月の終わり。


心は壊れていくのでした。



今日の写真は、こまちちゃん。

最近老けたかな~って、もうおじいちゃんだもんね。