ゆずや日和-銀

パッと見は大型の洋猫で長毛種なので、成猫のようですが、
実はゆずを引き取った後ハハが保護した、まだ8ヶ月ぐらいの少年猫です。
(だけど何かオッサンぽい…)
「王子と乞食」で言うなら、王子様じゃない方。


元々、近所の小学生の男の子が、仔猫だった銀ちゃんを拾いました。
でも男の子自身がアレルギー体質だったため、
猫を手放す事になり、クラスや学校で友達に呼びかけていたそうです。
なかなかもらい手が見つからず、
家の人からも保健所に引き取ってもらうしかないと言われて、
友だちと泣きながら近所の公園に猫といた時、
買い物帰りに通りかかったハハが、
子どもの泣き声に気が付いて彼に声をかけたんですって。
(これって猫の神様?のお引き合わせ…なのかなぁ?)


その日、私が仕事から帰って来たら…仔猫が一匹増えてました。


それから、機嫌の悪くなったしっぽ姐さんとしまちゃんにお伺いを立て
「絶対かかわらないからね」という態度のみっきさんに気を使い
「誰~誰~?」とやたら覗きに来る紋太とゆずを向うにやって
やっとこ6匹目の我が家の猫になったわけです。


でもねぇ~、今が一番のやんちゃ盛り。
紋太の様な「若様」でなく、
ゆずみたいな「アタシ」って感じでもなく、
どっちかって言えば「九州男児」的なカラっとした性格の彼は
怒られても全~然気にしてません。
むしろ「か~ちゃん、大きい声で鳴いてんなぁ~。あはははは」
くらいにしか思ってなさそうな所があります。
(その上なんか妙に嬉しそうな表情するんだこれが!)
今日もゆずと一緒にまとめて仲良く怒られています。









(おまけ)

ゆずや日和-銀時


銀ちゃんつながりで「銀魂」の銀さん墨絵描下ろし
カードが出てきて嬉しいこの頃です。


こんにちは、アタシ「ゆず」です。

いつもおかぁちゃんがお世話になっています。
ホントなら、おかぁちゃんが「ぶろぐ」っていうものを書いているんだけど
おかぁちゃんが「ぎうぎう」で猫の手も借りたいって言ったから
貸してあげました。


でも「ぎうぎう」って何?
パソコンの前で頭を抱えたり、机の上に置いてある紙に何か描きながら
カレンダーの数字に赤丸付けたり、
「うがぁ~」とか「うひょ~」とか言うことかなぁ?


あ、おかあちゃんのテレビみたいな大きなパソコンがこのごろどっかの
おっちゃんが持っていっちゃったけど、どうしたんだろ?
あれ、暖かくてよかったんだけどなぁ~。
今あるのは、ちいさくて薄っぺらで、あんまり暖かくないよ。
早く戻ってこないかなぁ。
お家で「ねっと」も出来なくなったって言ってたし、
夜中に突然笑ったりしなくなったから、まぁいいか。


ところで、おかぁちゃんの部屋にある「しょうじ」っていうジャングルジムが大好き。
アタシの前に居た「こますけにいちゃん」が「しょうじ」の紙を全部やぶいて以来
ジャングルジムになったんだって。
でも一番上まで登ったてたら、紋ちゃんまで登ってきて降りれなくなっちゃった。
しょうじのとなりに「かーてん」っていう布があったので
しがみついたら、ぷらぷら下がってとっても楽しかったよ。
でも、びりびりって布がいったら、下りることができました。
破れたとこから顔出したり、かくれんぼしたりしてたら
おかぁちゃんに見つかって二人とも、めっさ怒られました。


それから、この間にんげんトイレの部屋が開いていたので
なんだろなぁ~って入ってみたら、水たまりがあったよ。
アタシお水が大好きだからお手手を入れて遊んでたら、
「ばっちぃよ!!」ってまたまた怒られました。

アタシのおトイレは砂だから、ほりほりしても「いい子だね」って言うのに、
にんげんのトイレはお水だからばっちいのかぁ~。不思議だなぁ。


いっぱい怒られるけど、いっぱい可愛がられて、いっぱい遊んで
いっぱい食べて、アタシは今日も元気です。

ずいぶん秋も深まって、コタツや毛布の季節がやってきましたね~。

寒くなると始まるのが猫の「ぬくぬく争奪戦」
コタツや布団の中に、家人より先に入り込んで「ぬくぬく」を楽しむ猫もいれば
昼間に猫同士何かあって、ちょっぴり寒い所で一匹まん丸になる猫あり。
(まぁ、そんなときは家の誰かが自分の部屋に連れてくれるんですが…)


猫同士の相性は、だいたいしっぽ、しま、銀ちゃん組と紋太、ゆず組に分かれます。
(みっきさんはほぼ100%ハハと寝ています)

銀ちゃん、紋太は普段仲が良いのですが、遊ぶとコーフンして

紋太の体に障るので別々に寝せています。
しっぽ姐さんとはウマが合わない紋太、ゆず組は私の部屋、

しっぽ組は居間のコタツで寝るようになりました。


先日もさっそく、紋太とゆずは毛布をもみもみ、ちうちうして就寝。
私が布団に入ると、右にゆず、紋太が寝る形になりました。
半年ぶりに出した毛布の上で、仔猫のときと変わらない寝相するもんだから
なんか、布団が狭い!!私の布団なのに、私が端っこに追いやられてしまいます。
そんなこんなのうちに、私もうとうと…。


落ちるように寝てしまったので、ベッドサイドの電灯を点けたままな事に気が付きました。
しばらくすると、あれ? 寝返りが打てない。
頭が覚醒していないけど、灯りはついたままなので
紋太とゆずは、いつに間にやら私の頭の横で寝ているのが見えます。
猫が布団の上に寝て重石になってはいないようです。

ん~?でも体が?…動かない?
力は入れても本当に体が動かない…ぞ?

おかしい…おかしすぎる。これってまさか…


金縛りってやつかぁ~!!


思えば中学の頃以来、こんな目にあった事無いんで、
頭の中で「こんなんやったか?」がぐるぐる駆け巡ります。
やたら自分の鼓動が聞こえるし、寒いのにヘンな汗が出てるし。


「落着け~私。確か指一本でも動かせたら解けるって、

つのだじろう先生が言ってたような…」
「いや待て~。動いたら誰かと目が合うとか言ってなかったっけ?」

「いやいや、猫が寝ているということは、幽霊とかじゃない!絶対に…」
「あ、でも霊感の無い猫だっているとか言ってた奴がいたよな~」
自分で勇気付けて、自分で落とし込む思考スパイラル。


どうする、どうする私!!

そのうち、ゆずがむっくり起き出して立ち上がりました。

じっと布団の下のほうを見ています。
「やめてぇ~ゆず、何も無いところなんか凝視しちゃだめ~」

すると、もそもそ…布団の下の方で何かが動きました。


あれ?              みっきさん?


と、もう一つは、            何?


そこには棚の上にあるはずの常滑焼招き猫(高さ50センチの特大サイズ)が。


あとで分かったんですが、みっきさんは寝ていた部屋の戸を開けっ放しにして
夜中トイレに行ったら、部屋の中のハハが寒くなって無意識に鍵をかけたようです。
部屋に戻れなくなった彼は、私の部屋に来ていたのでした。
で、めったに来ない私の部屋で、自分の寝床を探してごそごそ棚に登ったら
招き猫を落としたようですね。

それが布団の右端、そして体重6キロのみっきさんが布団の左端で寝ていたから
ずっしり重石になって動けなかったのです。


つーか、「ぜって~コレ金縛りだ!」って勘違いしてた力が働いていた、
というのが正しいようです。


「正体見たり」って、こういうことかぁ~。
一人、深夜にホラーでもりあがってしまったら、落ちはやっぱり猫でした。
…疲れ倍増こますけの秋の夜長。