とても長い記事にお付き合い下さい
文字数の関係で見づらい改行です( ; ; )
そしてどうしてもまとまらないので2つに記事を分けました。
ペットショップには今日も名のないうさぎが沢山います。
ペットショップ、私は昔はとても好きでした。
ただただ癒しの場所だと思っていました。
ですが、年々ペットショップの管理面が気になったりしていつしかあのコは迎えられたかな…どうかな…そればっかりが気になってただただ癒しの場所では無くなっていました。
だから最近では生体販売のところは近寄らないことも多くなっていました。
ですがある日、近くで用事があったので空き時間にあまり感情移入しないようにしながら
ペットショップの生体販売の前をさらっと通るつもりでした。
すると直ぐに目に付いたのは1番端っこで
赤字で書かれた980円になったうさぎの姿がありました。
目を疑いながら近寄ると下の段にはもう少し高い
1780円に値下がったうさぎの姿がありました。
ほかのコに比べて思いっきり値下げされた1番端っこに縦に並んだ二つのケージ。
私はその姿を目の当たりにしてとってもとっても胸が痛くなりました。
はあ…
このコたちの命はこんなに極端に値下げされ叩き売りのようにされるような存在なんだろうか。
上のコなんか特に本当に980円なのかと。
上の段に居た破格の値がついたコは2018年11月生まれのコで初旬に生まれていたのであれば生後4ヶ月が経とうとしていました。
『たったの4ヶ月で…可哀想に』後ろ髪を引かれる想いで何度も振り返っていましたが、突然ふらっと来た私達にはどうにもならず、この子達に週末に家族ができることを信じてその日は帰りました。
そして土曜日の夜
それまで、ずっと忘れていたのに寝る前になったら、ふと。
1番端っこに縦に並んだ2つのケージを思い出してしまいました。
上の段に居たあのコはほんとに980円の命なんだろうか…また同じことを何度も何度も頭の中で、ぐるぐるとしてしまい寝付けずに居ました。
そして翌朝の日曜日の朝。
どんよりした気持ちでキッチンに行くと母が居たので思いを吐いてみました。
『昨日寝る前にずっと考えちゃったんだ、こないだのうさぎちゃんどうしたかなって』
母がこまるを撫でながら『そうだよね。こんなに愛されてるコもいるのに誰の手にもこうやって撫でられないままあのコはあの値段からその先どうなっちゃうのかね…』と言いました。
『うん〜…』私は何も言葉が出ませんでした。
母が『見に行ってみる?』と言うので
『もし2匹まだ残ってたらどするの?どっちを救うの?』そう声をかけると母は黙ってしまいました。
私も問いかけておいて答えはありませんでした。
やっぱりどっちかだけを選ぶというのも考えられないし見なかったことにして忘れるしかないのかな。
涙も出ないくらい頭と胸がいっぱいになり言葉に詰まっていました。
時間はどんどん過ぎて私の日曜日も午後になりこのまま終わっていくのかな…
そう思っていたら母が私に言いました。
『こうしててもしょうがないよね、もしかしたら2匹どっちもいい人に迎えられてるかもしれないし!行ったほうがスッキリするんじゃない!』
『うん…そうかな』
急になにかを決意したかのようにスイッチの入った母に連れられて2人でまたペットショップに行きました。
車の中🚘何を願っていたらいいんだろうね。
どっちもステキな家族に迎えられていますようにだよね。
そう思いながら店内に入り縦に並んだ2つのケースに恐る恐る近寄って見ると二つともケージが空っぽになっていました。
『え!?居なくない?!』
すっかり空っぽのケージになった一番下。
そして、牧草とペレットは残っていて
空っぽになっていた上のケージ
まさかね…?
嫌なことが頭を駆け巡ります。
ずっと売れなかった2匹が急に売れる??
私たちは喜びと、2匹居ないという不安で入り混じっていました。
そして店員さんに『ここに上下に居た2匹のコは迎えられたんですか?』
すると店長さんは『はい!下のコは昨日ですね!』と言いました。
私『そうなんですね!あの上のコは!?』
店員『もうだいぶ前に売れましたねここに居たコたちも』
私も母も口を揃えて『いやそんなわけないんです。金曜日に見に来たときは居たんです』と言うと、店員さんは困ったような顔をしました。
私『980円になっちゃってたコですよ…』続けて話す私。
店員『あ、え?そのコならまだ居ますけど…1人だけ残ってるので』店員さんが指をさしたのはケージの中。
私も母も『ええ!?』吹き出しました。
ケージはお腹くらい高さだったので座って覗かないと上の方に居た姿が見えなかったんです笑(空中ハウスにいましたw)
居たことに本当は『ああ…』のはずだったのに
思わぬ店員さんのずっと前に売れました発言で
勝手に疑惑を持ち焦ったおかげで居たことが嬉しくなりました(⌒▽⌒)(笑)
私『なによあなた居たのね』ホッとしたような、不思議な感情でした。
下のケージに居た1780円のコは値下げがあってから直ぐに家族が出来たそうです🏠(優しくてステキな家族にお迎えされていますように。)
その話を聞いてますます気になるの上の段の980円のうさぎ。
私『このコはどうしてここまで値下げされてしまったんですか?』
店員さんは少し強張った顔で言いました。
『このコは……ちょっと訳ありで、うんちがほとんど出なくて、力み過ぎてお尻が赤くなってしまっていて…体調がずっとよくなくて、うんちもあまり出なくて調子が良くない状態のコなんです』
『なるほど……そうなんですね…』
確かに良く見るとケージの下に少しだけ転がったうんちはうんちとは思えないほど小さな小さな形にならない真っ黒い粒でした。
店員『ずっと、うんちはこんな状態で体調は良くないので、それでこの価格で了承という感じで…』と言われました。
そんな……なにそれ悲しいよ。そんなのって悲しいよね
だからこんな叩き売りのようにされちゃったの?
店員さんがケージの鍵を開けて中からうさぎを取り出しました。
その時、指で開いて歯を確認すると前の歯並びはキレイでした。お尻を確認するとたしかに少し赤くなっている様子がありましたが汚れている様子もありません。
大丈夫 大丈夫よ。好きな牧草を見つけてあげるよ
気づいたらそう声をかけてました。
まだまだこのコはきっと復活できるそう強く思いました。
好きな牧草が見つかればこのコにあった飼育環境が見つかればきっときっと良くなる。
頭を撫でるたびに思いは強くなりました。
それなのに…