「不登校のほとんどはフリースクールに通えない」という事実を知ってほしい。
周りの方に「子どもが不登校なんですよね」と話すと、「学校行けなくても、フリースクール行けばいいよね」と返されることがあります。
優しさに感謝しつつ、もやもやもするのです。
不登校になると、フリースクールどころか外出もなかなか行けない子が多いんです。
Sさん(フリースクールの方 いろいろ教えてもらってます)曰く、
「不登校への抵抗は昔より少なくなったかもしれないし、フリースクールの数も増えた。でも 今は、
「学校合わないなら、学校は休んでもいいが、他の場所に行った方がいい」という圧力を感じる親子がいるのでは?
子どもが家でゆっくり休ませてもらえない。」
まさに!まさにそうなんですよね。
その理由についての記事。
「不登校のほとんどがフリースクールに通わない3つの理由」
不登校新聞、石井志昂さん、2017年の記事です
https://dot.asahi.com/amp/dot/2017062100075.html
上リンクの記事より。
「不登校はフリースクールにほぼ通ってません。実際にどの程度なのかというと、通っているのは不登校全体の2~3%程度だと考えられています。つまり97~98%にあたる不登校はフリースクールに通っていません。」
ちなみに札幌市、人口195万人。
小中学生の不登校数、約3500人(2020年)
その3%は105人。
フリースクールに見学に行っても、子どもたちの数、意外と少ないと感じます。
これが全然知られていません。
不登校の保護者、あたかも不登校になってもフリースクールに通ってるのでは?と錯覚し、さらに焦ってしまうことも。
ですので、動けない我が子を見てザワザワしたら「通える子は2〜3%」と思うようにしています。
昨年書いた記事ですが、こんな考えのお子さんもいることも。
ではどうしたらいいのか?
正解はわからないですが、
家では子どもがゆっくり休むのをそのまま受け入れ、休ませて。
興味ありそうなものを見つけたら、「こんなの知ってる?」と雑談。
良さそうなイベントあれば、誘ったり。いずれもダメもとで。
親のみでフリースクールを探し、可能なら見学して話を聞いておく。
でもお子さん元気なければ、誘わない。子どもにも親が見学に行くことを伝えない。
静かに準備だけしておいて、もしお子さんが
「あー、ちょっと運動したいな」
「手芸やってみたい」
「暇になったから、どこか行きたい」
といった言葉が出てきたら、
「そうなんだね。いろんなことできる場所あるみたいだけど、一度行ってみる?」と軽く提案してみる。
(決して、キター!と前のめりにならない。これまたダメもとで)
というところですかね。
それで、動き出したらラッキーくらいで。
理解していただきたいのは
「フリースクールにはなかなか行けないことがある。でも、親はただお手上げと放っている訳ではない。」という点。
学校はもういい。でもできれば身体動かしたり。いろんな人と関わってほしい。でも、行くかどうかは子どもが決めること。
だからこそ、もどかしく苦しいのではないでしょうか。