「不登校のほとんどはフリースクールに通えない」という事実を知ってほしい。


周りの方に「子どもが不登校なんですよね」と話すと、「学校行けなくても、フリースクール行けばいいよね」と返されることがあります。


優しさに感謝しつつ、もやもやもするのです。

不登校になると、フリースクールどころか外出もなかなか行けない子が多いんです。


Sさん(フリースクールの方 いろいろ教えてもらってます)曰く、


「不登校への抵抗は昔より少なくなったかもしれないし、フリースクールの数も増えた。でも 今は、

「学校合わないなら、学校は休んでもいいが、他の場所に行った方がいい」という圧力を感じる親子がいるのでは?

子どもが家でゆっくり休ませてもらえない。」


まさに!まさにそうなんですよね。



その理由についての記事。


「不登校のほとんどがフリースクールに通わない3つの理由」


不登校新聞、石井志昂さん、2017年の記事です


https://dot.asahi.com/amp/dot/2017062100075.html


 

上リンクの記事より。


「不登校はフリースクールにほぼ通ってません。実際にどの程度なのかというと、通っているのは不登校全体の23%程度だと考えられています。つまり9798%にあたる不登校はフリースクールに通っていません。」


ちなみに札幌市、人口195万人。

小中学生の不登校数、約3500(2020)

その3%105人。


フリースクールに見学に行っても、子どもたちの数、意外と少ないと感じます。


これが全然知られていません。


不登校の保護者、あたかも不登校になってもフリースクールに通ってるのでは?と錯覚し、さらに焦ってしまうことも。


ですので、動けない我が子を見てザワザワしたら「通える子は23%」と思うようにしています。


昨年書いた記事ですが、こんな考えのお子さんもいることも。




ではどうしたらいいのか?

正解はわからないですが、


家では子どもがゆっくり休むのをそのまま受け入れ、休ませて。

興味ありそうなものを見つけたら、「こんなの知ってる?」と雑談。

良さそうなイベントあれば、誘ったり。いずれもダメもとで。


親のみでフリースクールを探し、可能なら見学して話を聞いておく。

でもお子さん元気なければ、誘わない。子どもにも親が見学に行くことを伝えない。


静かに準備だけしておいて、もしお子さんが


「あー、ちょっと運動したいな」

「手芸やってみたい」

「暇になったから、どこか行きたい」


といった言葉が出てきたら、

「そうなんだね。いろんなことできる場所あるみたいだけど、一度行ってみる?」と軽く提案してみる。

(決して、キター!と前のめりにならない。これまたダメもとで)


というところですかね。

それで、動き出したらラッキーくらいで。


理解していただきたいのは

「フリースクールにはなかなか行けないことがある。でも、親はただお手上げと放っている訳ではない。」という点。


学校はもういい。でもできれば身体動かしたり。いろんな人と関わってほしい。でも、行くかどうかは子どもが決めること。


だからこそ、もどかしく苦しいのではないでしょうか。