医学部に通いだした子供
「先輩で彼女がいない人を見たことがない。」
「同じ学校や違う学校の医学部同士で付き合うことが多いらしい」
「メガネからコンタクトに変えたい!」
飽きることなく女子の話題に終始する毎日
男子校での中高6年間から共学への変化は予想以上に凄いことみたいだ
へーーーっと思っていると
「俺は早く結婚したい。いつも誰かと話していたい。もし一生一人で生きていくとしたら俺は一人で楽しめないから寂しくて死んじゃうかもしれない」と真顔で、、
う、、うさぎか、、??
うちは夫婦仲が良くないのに結婚願望が人一倍強い息子なんだなぁってとこに少し驚いた
でも、寂しがり屋は私に似たんだな
「大学を出た時に暗くなってて一人で帰る日は何とも言えない気持ちになる」と
私が大学時代に高田馬場で感じた気持ちと同じだと思った
どこかで誰かと話をして自分の中に何かを落とし込みたいと
貪欲だったなぁ
新歓に明け暮れた4月からバーベキューに他校の文化祭に野球観戦などどこまで遊ぶんだ?と本当に毎日予定がびっしり埋まっている息子
微笑ましいような少し寂しいような
私は電子辞書でTOEICの勉強を少しやって
大好きなアップルパイを食べて今日の午後を過ごした
それぞれの生き方って一つに見えるけれど
何気ない1日1日が続いて生き方になるんだってつくづく思う
何かしらの問題意識を持って生きていたい
そして、何かの問題や事件が起きた時に全く関係ないとは思わずに誰しもにあり得ることだと考えていたい
正しいと思われる答えは出なくても
もし、どこかで自分が予想しえない考えや生き様の人と出会った時に単に羨望したり驚いたり蔑んだりしないように
大袈裟に言えば覚悟をして生きていたい
今までに自分には関係ないな~と思っていたことが自分にも起こったことが何度もあった
それは大体良くないと思われることだった
自分自身の想像力の欠如と甘さを反省し今度こそと
だから私は小説や映画を見るし
人間観察をするし
他人にとても興味を持つ
自分一人の想像力では賄いきれない事象へ自然に対応出来る自分でありたい
どんな時でもバタバタせずに余裕を持って
それでいて自分の芯は揺らがない
少なくともそんな自分を演じることは続けたい
13歳から中高6年間を過ごした人からの今年の年賀状には
「いつもどんなことがあっても動じずに落ち着いて過ごしているアイが想像出来ます」と書かれていた
13歳の時から私はそんな自分を演じていたんだなと恥ずかしくなった
めちゃくちゃ慌てるし動じるし喜怒哀楽が激しいのにと、、
いつも身近な人の人生に寄り添いたいという願望だけはある
中途半端な気持ちだと思うけれど
相手が笑いたい時は一緒に笑って
悲しい時は一緒に悲しんでって綺麗ごとが好きだ
その時、私の目の前でその人が「一緒に過ごせて良かった」と思ってもらえたかと後から繰り返し考える
何度も言うけれど
仲が良かった女の子から「抱いて欲しい」と真剣に言われた時、
私が男だったら抱いて「俺で良かったらいつでも話を聞くよ」と言ったかな?
「俺がずっと守ってやるから」と言っただろうと思う
そして、たぶん自分は本気で心からそう思っている
その時に感じたその気持ちに嘘はないと思うことが人には多いと思う
でも、長い年月をかけてお互い考え方が変わったり、それこそ理想とする生き方が変化して少しずつ不一致が生じたりして
その時に理想とする自分や相手が異なることってあると思う
私はそれが倫理的に許されることなのかどうかで自分を決める
昔からそうだ
その時に女の子を抱かなかったのも、その時の自分の倫理観が許さなかったからだし、自分に愛する人がいれば守るべきものがあればそれ以外には見向きもしないことも自分の中の倫理観
あくまでもそれは自分の中の倫理観
他人は関係ない
私自身と目の前のその人が後々後悔しないであろう選択を考える
その選択が理想とする自分とあまりかけ離れないように自身を客観的に見るよう努力するし
そういう考え方を学べるように脳内を活性化させていたい
歳を重ねるとそういう感覚が鈍り出したりして
「まっ、いいか」と思いがちになる
私はその「まっ、いいか」も楽に生きられるような気がして嫌いではないのだけれど
やはり日々を何となくは過ごせない
やることを決めてこなすことに意義を感じる
やることはなんだっていいのですけどね
自分が満足することが自己肯定感につながりますからね
自己肯定感が高ければ他人を守りたいと思える
誰かと幸せになることが当たり前に好きだ
楽しそうに笑ってる相手の細くなった目を見るのが好きだ
後から何度も思い出すぐらいそういう時間が好きだ
息子が同じようなことを言っていた
親子って、、ね(笑)
人間ていいなぁ
私は本当に人間が好き
所謂良い人になったり悪い人になったり
優しかったり意地が悪かったり
尊敬したり妬んだり蔑んだり
色々な感情がクルクルと入れ替わる
どんな自分も自分であり他人である
それをひっくるめて好きだ!と思い思われる関係でいたいとずっと思っている
今は違うのかもしれないけれどそうではありたいという気持ちは捨てない
人生ってこれだから止められないんだよな~!っていつも思って生きよう