本日朝日新聞の記事で以下のような

内容のものを見つけた。


以下の内容は本当なのか?

一部の学校だけではないのか?


こんな働き方があるのか――。

2009年春、東京都石神井高校の

地理教諭、森一広さん(40)は、

教員として訪れたフィンランドの高校

での光景に目を疑った。

午後3時になると職員室に教員が

一人もいなくなった。翌朝には、

教員たちの出勤時間が、担当する授業の

始まりに合わせてバラバラだった。


教員の働く環境について

今日本でも『働き方改革』が盛んに

行われている。


まずは今の日本の教育現場の現状を

文科省の調べているデータを見てみました。


過労死line=週55時間以上勤務

55時間÷5日=11時間/1日当たり


毎日朝7時半には学校に行き

6時までフルで働き続ける計算です。


《小学校》


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《中学校》

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何故こんなにも日本の教員は
忙しいのか?

① 授業外の業務が多い(採点等)
→先生は何でも屋?
②部活動
③土日は地域の行事に参加
④校務分掌
→過度な組織化
→もっとシンプルに出来ないのか?

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では、フィンランドでは先生方は
どのような労働環境なのか?


①午後3時になると職員室に教員が

一人もいなくなる。

教員たちの出勤退勤時間が、担当する授業の始まりに合わせてバラバラである。


この2点は本当なのか?

①に関してだが、フィンランドでは

先生方は遅くても3時には殆どの先生が

学校を出ます。これは小学校、中学校、

高校全ての学校で共通して言えます。

もちろん保護者との面談がある場合、

会議がある場合は時間が伸びることはあります。


また夏休みは10週間あり、

フィンランドの先生は子どもと同じ数だけ

休みがあります。(175日休日)

夏休みになると仕事用の携帯を学校に置く

先生もいます。夏休みは先生も子どもも

ゆっくり休みます。もちろん宿題もありません。


②に関してですが、先生方によって

働く時間は異なります。

小さい子供がいる家庭は一時的に

パートタイム制にすることも可能です。

また、年齢を重ねてくると長時間

働くことが体調的にきつい場合も

週4日にして働くことも可能です。


また私の学校でも毎日12時に帰る

先生がいます。その先生には小学2年生の

子どもがいて、子どもとの時間を大切に

するために早めに対処します。


では12時以降の授業は誰が見るのか?

12時以降は別の先生をパートタイムで

雇ったりして、不足している部分は

別の人を雇い柔軟に働く環境を

整えることができます。


先生ってこんなにも柔軟に働けるのか。


フィンランドに来て強く思いました。


これだけ働く環境が整っていたら

先生の人気も落ちず、高い教育の質が

保たれる1つの強い要因だと思いました。


そもそも日本の先生がしている業務は

フィンランドの先生は無いのか?

そもそもこのようなものが存在しないのか?


例えば…


1.授業準備


もちろん先生方は準備をしています。

しかし、デジタルで準備をしているため

日本の先生のように時間はかかりません。

デジタルなので1度作ると今後も継続して

使えるものを作っています。

電子教科書が充実しているため

教材を準備しなくても子どもたちは

視覚的に学ぶことができます。

また、最近は先生は教えるための教材作り

ではなく、子どもたちにどう学ばせるかを

プラン設計をメインに行なっています。


2.保護者対応


放課後に保護者とのミーティングは

たまに行われています。

多くは勤務時間内で保護者とのミーティングは

行われます。そのため、勤務時間内の業務として

面談は行われ、先生がミーティングを行っている間は校長先生が授業を行ったり、別の先生が

サポートで入り授業を行います。


3.子どもの個別指導


子どもが早く学校に来たり、

放課後に少し残って個別指導を

受けているのをよく見かけます。

しかし、それだけではありません。

本当に支援が必要な子どもには

ティーチングアシスタントの先生が

授業内で別の空間で個別で指導する等して

教員の負担を軽減しつつ、個別の指導も

しっかり行えています。


4.校務分掌(学校行事)


フィンランドの学校は行事がないわけでは

ありません。クリスマスイベント。

独立100周年イベント。ハローウィンパーティ。

学校対抗スポーツ大会。遠足。宿泊学習。

修学旅行等。

多くの行事が日本のように行われています。

しかし、組織は恐らくとてもシンプルです。



5.研修


研修も平日、土日に行われることも

あります。研修は放課後に行われるのですが

早めに始まります。

1時に始まるので研修対処の先生は

早めに学校を終えます。

日本のように全ての業務を終えて研修

なのではなく、研修も仕事の一環で

業務時間内で行われることが多いです。


6.会議


毎週職員会議は行われています。

しかし、時間は1時間程度でお菓子を

持ち寄りコーヒーを飲みながらリラックス

した雰囲気で行われています。


7.丸つけ、採点、コメント


毎日の宿題は授業内に子供自身で採点します。

テスト後は先生がどうしても採点する必要が

あるのでここは日本と同じです。

大切なのは先生ではなく

子供自身で行わせることです。


8.部活動(クラブ)


中学校では部活動は日本のようにありません。

しかし、放課後にクラブのような感じで

料理クラブやスポーツクラブが行われます。

毎日ではなく、先生が告知を行い、

希望者が参加する仕組みになっています。

時間も1時間半程度で教員にとっても

負担にならない程度で行われています。


フィンランドと日本の職場環境の

違いは沢山あります。


もっとシンプルに役割分担をして

教員の働きやすい環境が実現するために

情報を発信していきます😊


今後進んでいく働き方改革にも

注目していきます。


※引用文献


https://www.asahi.com/sp/articles/DA3S13345108.html


http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2017/12/18/1399197_011.pdf