こんにちはフランス



フランス・パリで行われたキャンソン財団のキャンソン賞の39人にノミネートされ、日本人代表で行って参りました。

成田でマルマン様と合流し、4人で飛行機に搭乗。

パリに到着し、フランス在住でファッションデザイナーのゆかさんと合流。1日目はフランスに来た感じがしなかったくらい、興奮しすぎていたのだと思います。信号機一つとっても新鮮で、ひっくり返っていたのにはびっくりしました!

二日目の朝、ミーティング。同じホテルにはCANSONの各国の代理店が宿泊。マルマン様と私たち、タイ、韓国、台湾の皆様で今後の日程を確認。

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ランチにて会談。昼間からワインをたしなむフランス人の皆様。水よりワインがお安いことに驚きながらも、早速ルーブル美術館に向かいます!


各国の参加者の方がたと有名なピラミッドの下で合流。

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写真は上

フランス語ガイドと英語ガイドに別れ、ルーブル美術館貸し切りツアーが始ります。
普段人でごった返しているこの美術館ですが、今日はゆっくり間近で見れるというだけあって贅沢な時間に興奮。美術史の授業で勉強した歴史的にも貴重な作品を本物の色、空間で感じられる。
ルーベンスの絵の前で死んでいったネロの気持ちが今なら分かる!と、脳の中は不思議なクラシック音楽で満たされていました。

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女子美の授業中、よく窓から眺めていたサモトラケのニケも、この空間では全く違うものであるようで、本物を見て学ぶ事の大切さ、実感。
美術館の内装も外装も絵を包む立派な額縁に感じられ、トータルで絵が輝いているこの環境。
なんて贅沢なんでしょか。感謝致します。



次の日、ルーブル美術館の修復エリアを見学。
貴重な下絵やデッサンなどを丁寧に説明していただきました。
公開が困難な繊細な作品も、現場では見る事が出来、とにかく素晴らしかった。
インクで描かれたデッサンから、作家の息吹を感じました。これほどまでに美しいデッサンを見た事がないと、それはまだ生き生きと動いていたのです。紙やインクは古くなっているのにも関わらず、そこに描かれた線は、未だにぴちぴちと飛び跳ねる魚のようで、そのエネルギーのすごさに一瞬硬直し、すぐに近づける程の勇気を持てないほどでした。実際に近づいてみると、まるで聖骸布のようで、息を飲みました。
年代の積み重ねが絵を成長させていると感じた。作家が死してもなお、残った作品はたくさんの人の手の中で未だに成長しているのです。それこそが本当の究極の絵画ではないかと感じるほど、生きる絵画、この成長は作家だけの力ではどうしようも出来ない事なのだと思う。

修復現場ではCANSON紙が使われています。
歴史的な絵を保護するのに最適な紙として世界的に認められているだけあって流石。
他の紙と違って、作品を守り保存していくのに最適な紙である為、私も版画や絵を描くときの紙はもっぱらCANSON紙です。

また、裏で作品を守っているのはなんと日本の和紙なのです。薄い上に丈夫な日本の紙は、世界でも高く評価され、無くてはならない紙なのです。


修復エリアでの贅沢な見学が終わり、パリの街を散策しました。
王道のセーヌ川を歩き、エッフェル塔、凱旋門。
そのままぐるっと回ってプティパレ美術館に到着。
ここでCANSON賞ノミネート作品が展示されています。先にノミネート作家だけで展示を見学できるという事で、一足先に美術館へ。

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このプティパレ美術館の前にはグランパレ美術館があります。ここはあのパリ万博の会場であったのは有名ですが、少し話が脱線しますが、このパリ万博で大変高い評価を受けた素晴らし焼き物がございます。それは日本の幻の焼き物、初代宮川香山の眞葛焼です。

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先日、横浜にある宮川香山眞葛ミュージアムに行って参りまして、海外で大いに評価された幻の焼き物を堪能して来ました。館長の山本さんから直に作品の説明を伺いました。自分の庭で熊を飼っていたという話もびっくりですが、だからこそ躍動的に描かれた動物のすべてが愛おしい。

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躍動する生き物の描き方、まるで伊藤若冲の絵画を立体にしたように感じます。

悲しい事に横浜での空襲で3代目、そして窯が焼かれてしまいました。世界で愛された焼き物は戦争の戦火の中消えて行ったのです。

ぜひこの素晴らしい焼き物をたくさんの日本の皆さんに見ていただきたい。

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鎌倉時代のコマ様と共に。眞葛ミュージアムにて。

山本さん、本当にありがとございます!!



話はフランスに戻ります。
そして、夜はCANSON賞のパーティーが開催されました。

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夜といっても、フランスは22時になってもまだ明るかったので、感覚が少し鈍ります。
会場内はたくさんの人で埋め尽くされており、たくさんの国の言語が行き交っていました。マルマンのIさんから「こんなにたくさんの国の人が集まる場所に慣れていって、これが普通の環境だと思えるようにならないとね」と言われ、まさにそうだなっと納得しました。

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表彰式の様子。
マルマン様、CANSON賞に推薦して下さり、本当にありがとうございます。
世界各国のアーティスト、関係者、国境を越えた人種の中、私は自分の一番ダメな部分もわかりました。そして、燃え上がる闘志を再確認しました。
本当にありがとうございます!!

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展示会場


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マズローの欲求階層説という作品を出品しました!



まだまだフランスブログは続きます。
長くなってしまったので次回に!

ここまで読んで下さりありがとうございます


2話目に続きます




お知らせ

河口湖ミュージアム主催、さくやホールにて。
20周年記念講演が開催されます。ゲストは与勇輝先生、浅川初美アナウサー。小松も参加させていただきました!応募締め切りは7月20日まで、入場無料、定員360名までです。日程は7月28日。会場さくやホール。問い合わせ 河口湖ミューズ館まで。


ドロンドロン溜息