私たちは知らず知らずのうちに社会の価値観、時代の価値観、親の価値観に縛られています。
それをあまり疑いもしないで正しいかのように思って生きています。
こんなものだろうとその価値観に抗うこともなく不思議に思うこともなく・・・・。
そしてその方が波風も立たないし楽だったりもするのでなんとなく生きてしまっている人が
大多数だと思います。
でも不登校の子は違うんですよね。学校はなんかおかしい。違和感を感じる。合わない。
自分に正直に生きようとしているから体や心が反応してしまいます。
それは本当はすごいことで素晴らしい感性を持っている証拠でもあります。
嫌なものを嫌と言えること。それはわがままでも自分勝手でもなくむしろ自分を守る力、
自分を大事にする力があると思うのです。
不当なことをされても黙っていたり、見てみないふりをしたり、我慢したりしている子は
大事な自分を誤魔化し、適当に自分自身を扱い、周りに合わせて生きることを選択しているので
その方がよほど問題があると思います。
子どもだけではなく私たち親も多くの場合後者の生き方をしています。
不登校の子に対して本当はまともなのに逆に間違っているとさえ感じるくらい
その生き方にどっぷり浸かってしまっています。
例えば、長時間労働で毎日残業続きのお父さん。大抵はやりたくないのに
家族がいるからとやらざるを得ないと思っている。
だからのんびりしている人、頑張っていないと見える人に対してとても厳しい。
自分も定時にさっさと帰って家でのんびりしたい。でもできないと思っているので
それをしている人に対しての嫉妬が怒りになるんですよね。
俺はこんなに頑張っているのにお前らはなんだ！と。
本当はやりたくないのに自分を誤魔化して生きているから。
また、家のことを私がなんとかしないといけないと思っているお母さん。
もういっぱいいっぱいなのに家族に頼ることもしないでひたすら家のこと
子どものこと仕事のことをフル回転でやっている。
だからいつも不満だらけ。自分が頑張っていることを認めてくれないから不機嫌になる。
人にお願いしたり、人を信用して任せたり、やりたくないことをやらない選択を
すればいいのにそれを選択しないで怒っている。これも自分を誤魔化してますよね。
実はその生き方を辞めた方がいいよと不登校の子どもは教えてくれていると思うのです。
もっと自分の心の声を大事にして誤魔化さないで生きて欲しいと。
不登校はむしろ親の生き方を変えてくれる大きなチャンスではないでしょうか？
縛られた価値観から解放され柔軟に正直に生きるためには、不登校くらいの
大きな出来事がないと気づけないと思うのです。
親が頑張りすぎず、自分を認め、ゆるめ、人と助け合いながら機嫌よく生きていく
人間らしい生き方を子どもはとても望んでいます。
むしろ不登校は苦しい生き方をしている親を救うための子どもからのプレゼントとさえ思えるのです。
こまい ゆきえ作
題名「これから楽しいことが始まる」
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今回は昨年夏、傍楽で開催した「不登校は不幸じゃない」というイベントでのゲストスピーカーで不登校経験者の、
小寺将太さんにお話を伺いました。
不登校を経て現在の仕事に至るまでの紆余曲折のお話をお聞きしました。
最後に『そこにどんな人がいるかが大事なんであって、安心安全な場があれば続けられる。』
と言って下さったことが印象的でした。
自分に正直に無理をしない。本当に大事なことですよね。
不登校の子を持つ親御さんは将来のことが一番不安だと思います。未来に希望が見えるお話なので是非聞いてください。
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