野球部員の皆さんは禊も初めて、もちろん褌も初めてで着替える時は
わいわいガヤガヤと手間取っていました。
しかし、準備が整い参集所の外に整列するとスポーツマン。
坊主頭に褌姿は正に日本男児!
皆キリッと表情が引き締まってまいりました。
それを確認し、私の掛け声の後、エッサ・エッサの掛け声を全員が発しながら
駆け足で西側石段を下り、旧県道沿いの参道から正面石段を上り
鳥居をくぐって境内中央まで進みました。
写真は全て大きくなります。

ここで私が正面の御幣に向かい祓詞(はらへことば)を唱え、
野球部員も一緒に手を合わせお祈りを致しました。

次に鳥船行事(とりふねぎょうじ)を行います。
野球部員は初めて唱える和歌ですが、私が一節を唱えた後にその一節を繰り返し
唱えていきます。
和歌は三首あります。
第一段は 「朝夕に 神の御前にみそぎして すめらが御世に仕へまつらむ」
第二段は 「遠つ神 固め修めし大八洲 天地共にとはに栄えむ」
第三段は 「天津神 國津神たちみそなわせ おもいたけびて我が為す業を」



我々を取り囲むように先生や保護者・PTA役員等が見つめておられました。
見学されていた皆さんも、初めて見るそれぞれの禊祓行事に
力を込めて自分も一緒に行っている様な熱い空気が漂っていました。

気吹行事(いぶきぎょうじ)が終わると、いよいよ水を被る身そぎ行事です。
ご神前に設けられています水桶の所まで駆け足で進みます。

2つ設けられた水桶に2人ずつがエーイッの気合いと共に
水を3回被ります。

被り終わると注連縄の外に出て振魂をします。

今日はこれを2回通し行ってもらいました。
夏のこの時期とは云え外で水を被るのは身に染みます。
全身清められた後は、駆け足でまた境内中央まで戻ります。
そしてその後は身そぎ行事前と同様に鳥船行事等を行いまして、

最後に全員が御幣に向かい整列して二拝二拍手一拝をして神様に
感謝のご挨拶をします。
引き続き一同が向かい合い一拍手、掌を上に向けて「おめでとう」
とお互いを祝福して修了の挨拶を行いました。

部員の皆さんが着替える前に保護者・先生・PTA役員・その他見学者も
全員で記念撮影となりました。

制服に着替え終わった後、最後の挨拶を交わし
「呉昭和高校野球部必勝祈願みそぎ」の全てをお修めしました。
野球部員はじめ関係者も初めての「禊」
私も高尾神社で初めての「禊」でしたが、大変楽しみにしてこの日を迎えました。
反省する点もございますが、1時間半の予定時間を計画通りに
進行できましたのは何よりだったと考えております。
野球部員の皆さんには、きっと良い経験・思い出になったことと存じます。
大神様も皆さんの元気な姿をご覧になり、
お喜びになられたのは間違いないことです。
どうぞ来る大会には全員が一つになって行った「禊」を思い出し、
全力を出し切って下さい。
私はもちろん大神様も見守っておられますから。



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