広島県神社庁研修所主催の神職階位・権正階検定講習会が
開催されています。
写真は全て大きくなります。

神職の階位は上位から、浄階(じょうかい)・明階(めいかい)・正階(せいかい)
権正階(ごんせいかい)・直階(ちょっかい)となっております。
権正階は直階の資格を有した者で、主催者において適当と認められた者。
講習会の期間は25日以上と決められていて受講中は全員神社庁へ合宿
となっています。
今回は7月3日~8月4日(日・祝日は休み)で受講者は12名です。
その中の貴重な1コマ100分を私が担当して
今日「禊祓行事」の講義をさせてもらいました。

禊と申しますと毎年2月に当県青年神職会が主催で大頭神社で開催して
おります。
「神道行法練成研修会」

私のブログを見て下さっている皆様は上の写真を想い浮かべられるのでは
ないでしょうか。

神道行法とは禊祓行事と鎮魂行事がございますが
今日は時間と場所の都合上、禊祓行事を行なう事となりました。
講義は室内で行い、禊は神社庁の駐車場に特設の禊場を設けました。
通常禊は海・川・滝や神社内にあります禊場で行います。
しかし神道行法で云う禊は、心の行と身体の行を兼ね備えた水の行であり、
綺麗な水であればこのような形でも行なうことができます。
今日もこの禊を行うにあたり神社庁の担当職員の方が
平素駐車場となっている場所を綺麗に掃き清めて下さり、
その上で斎竹を立て注連縄に紙垂を付け禊場を設けて下さいました。
ありがとうございました。
水はブルーのプラスチック桶に入っております。

禊祓行事はただ水に入れば良いのではなく、
入水前後の作法・取り決めがあります。
先ずその説明をさせてもらいました。
ちなみに今回の受講者の中に禊の経験者は一人だけでした。

行事次第に則って、白衣白袴の状態で一通りの作法をしてもらいます。
初めての方がほとんどですが、皆さん一生懸命です。

その後、受講者の男性は白鉢巻・白褌、
女性は白鉢巻・白半襦袢・白帯・白したばきに着替えてもらいました。

鳥船等の行事を行なった後、全員が2列縦隊で「エッサ・エッサ」のかけ声を発し
駆け足で禊場まで移動しました。
先ず全員で大祓詞を斉唱後に順次禊場に入り水をかぶります。

全員が水をかぶった後、また講義場に戻り入水後の鳥船等の行事をしてもらい
無事予定通り「禊祓行事」を修めることが出来ました。
真夏の禊と云うことで初体験の方も安心して行なうことができ
行事次第も平常心で学べたのではないかと存じます。
岡田米夫先生の鎮魂録に「修行といふものは体験してみることで、
机の上で論議されるべきことでない。
心身共に神ながらになるのでなければ、
本当のものでないとするならば、
智識と共に行法が重んぜられねばならぬことは当然である。」
と述べられています。
受講者の皆さんには、ほんの1コマの時間で禊祓行事だけでしたが、
今日の体験を僅かでも今後の神明奉仕に活かして頂ければと願います。
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