ご神前に供える水を汲みに手水舎に行きます。
今朝行ってびっくり。

石が2つ落ちていて水の量も少なくなっていました。
また、砂や小さな紙も入れられ穢れていました。
よく台風の後などに葉っぱやごみが入っている事はあるのですが、
それは自然が起こした事で止む終えないことです。
しかし、これは人の手でされたのは明らかです。

参拝者が鳥居をくぐり、ご神域に入り先ずお清めをする手水舎です。
これじゃガッカリしますよね。
直ぐに水を換えなければいけません。
当社の手水鉢の大きさは横130cm×幅90cm×高さ60cmあります。
石がくり貫かれ、水の入る部分は横100cm×幅60cm×高さ20cm。

栓で水を抜くようにはなっておらず、水をすくって出します。

次に、タワシで擦ってきれいに掃除します。

その後、水を入れて終了。
この間20分程ですが、参拝者がお清めに使う手水舎に
こんな悪戯をするのは、おそらく子供でしょうがこれは罪ですよね。
夏休みになりましたが、当社は小さい子供だけで遊んでいる姿は
あまり目にする事はありません。
中学生や高校生のカップルはよく見かけます。
面白半分でするのでしょうが、
自分が参拝した時に手水舎がそんな状態だったら良い気はしないと思います。

これは高尾神社境内にある大歳神社です。
お供えの手前に賽銭箱が置いてあります。
昔は賽銭箱の鍵はかけていたのですが、
もう20年以上も前から鍵はかけていません。
それは、賽銭泥棒が賽銭箱を壊してお金を盗るからです。
中身は僅かしか入っていないのに賽銭箱を壊されると
そちらの方がお金がかかります。
ひどい時は賽銭箱が隣の町の山に捨てられていて
しばらくして神社に戻ってきたこともあります。
こうなると、罪というよりも犯罪になります。
しかし、神社神道では人は誰でも知らず知らずのうちに
罪・穢れを犯し、それを祓い清めれば願い事を受け入れる
という寛大な観念があります。
人はその時は気づかなくても、成長すると気がつくことがあります。
数年前、この大歳神社の賽銭箱の中に白い封筒が入っていました。
封筒には次のように書かれた紙が入っていました。
「私は約30年前の小学校6年生の頃 この神社のお賽銭箱そのものを
盗んだ者です。 本来なら名乗り出て謝罪をしなければなりませんが、
このような形でしか気持ちを表すことができません。
当時の関係者の方々には大変ご迷惑をおかけし、
不快な思いをさせてしまったことに心から謝罪致します。
本当に申し訳ありませんでした。
今後は正しき道を歩んで参りますので どうぞお許しください。」
そして、お賽銭ということで1万円札も入っていました。
この手紙を読み、30年の長い間彼は心の中にその時の事をずっと持ち続けて
いたのだと思うと、何とも言えない気持ちになりました。
本当によく来てくれたと思います。 罪は消えましたよ。
大神様もお喜びになり、清々しい心になられたあなたをご守護下さると存じます。