その鼠屋の孝行息子は旅の途中の左甚五郎を呼び止めます。
うちに泊まって!と。
でも貧乏宿なのです。布団もなければおもてなしも出来ないのです。父親は腰が立たなくて寝たきりなのです。
虎屋は乗っ取られたのだと事情を聞いた甚五郎は福鼠を彫り上げてあげます。
この鼠は動くのでじきに評判になり鼠屋も大繁盛となります。
それを見ていた虎屋をのっとった主人は鼠を見おろす二階に虎を掘ります。
鼠はおじけずいて腰が抜けてしまいます。甚五郎は
お前を彫る時に魂を打ち込んで彫ったのにあんな虎が怖いのか?と聞くと
鼠は
えっ!あれは虎ですか?てっきり猫だと思った。
ねずみ→これはれっきとした福猫だニャー!