中野「薬師湯」雑記帳 2
上田健次
2025年6月30日 第1刷発行
作品紹介・あらすじ
部屋代不要・食事付の好条件に惹かれて銭湯・薬師湯に住み込んでいる手塚蓮が空き部屋に誘ったのは、同じ大学に通う柳川文矢。
プロへの夢を断念した元甲子園のエース・文矢と、身重な体で複雑な事情を持つ守田千佳子。そんな二人が抱く悩みや悲しみは、薬師湯に集う人たちとの触れ合いの中で、新たな一歩を踏み出す勇気に変わっていく。〈小さな幸せ〉に包まれる連作短編集。シリーズ第二弾
住み込み銭湯で働きながらの大学生というのは魅力ないのかな。
昭和には住み込み新聞配達って普通にあった。
その新聞も取る人が少なくなって、土曜日の夕刊がなくなるというニュースも。時代の変化ということね。
大学出ただけで収入に結びつく時代は終わった。
この物語は、住居と魅力的なおかみさん手作りの御飯、朝晩2食付き。
苦学生でなければもっと自由な環境を好む?
ここでしか得られない体験との比較は難しいよね。
今回は、人生の岐路に立たされた2人が主軸。
良い人しか出てこない銭湯みたいにほんわか暖かいお話。
シリーズ1よりは違和感なく読めました。