じい散歩 藤野千夜

2023年8月9日 第1刷発行

2023年9月26日 第7刷発行

2020年12月単行本刊行

作品紹介・あらすじ

健啖家(けんたんか)の夫・明石新平は毎日、趣味の散歩を欠かさない。 一方、夫の行動を浮気だと疑う妻は、夜中にしくしく泣き出すなど、最近様子が少しおかしい。 長男・孝史(S37年生まれ)は50を過ぎても引きこもり。 長女だと自称する次男・建二(S39年早生まれ)はしっかり者だが、三男は借金まみれで金の無心ばかりする。 そんな家族構成は高齢の親が子供を支える「8050問題」を想起させるけど、新平のひょうひょうとした生き方と日常がユーモラスに描かれ、家族と過ごす時間のいとおしさに気づかされる。

自宅が椎名町、そこから池袋近辺をぶらぶら散歩が日課。

 

北関東ののどかな山間で生まれた5男4女の長男が、大工見習→鍛錬工場→兵隊→昭和24年東京・結婚→郵便配達→昭和26年掛け時計会社(経理)→昭和29年家を持つ、建設会社(建築士)→明石建設設立(昭和30年29歳)→昭和53年妻が家を買う→平成初めに事務所をアパート”あすなろハイツ”に→70代仕事を辞める。

 

生い立ちから始まるので人物像も頭に描きやすい。

年金とアパート収入で生活、太平洋戦争も経験している大正生まれ。じい散歩は、新平88歳から始まり94歳で終わっている。

 

健啖家の建築士、出てくる建物、料理も少ないけれど知っている所も多く面白かった。

年を取っても足腰丈夫なら楽しみが増えるのね~

人によっては悩みになることも、坦々と淡々と過ごしているところがいい。

 

クローバーチューリップクローバーチューリップクローバー

じい散歩 妻の反乱

2023年10月21日 第1刷発行

2023年11月13日 第3刷発行

「小説推理」2022年5月号~2023年8月号

作品紹介・あらすじ

多くのメディアで紹介されて注目を浴びた『じい散歩』、待望の続編!
前作からさらに歳を重ね、夫婦あわせて180歳を超えた新平と英子。3人の独身中年息子たちは相変わらずで、自宅介護が必要になった母親の面倒を見る気配もない。
まさに老老介護が始まった新平の束の間の息抜きは、趣味の散歩や食べ歩きだが、留守番している妻への土産も忘れない。果たして、老夫婦の道のりは?
そして、妻の「反乱」とは? 身につまされながらもどこか可笑しい、明石家のその後を描いた家族小説。

レールスライドの健康器具が最初に出てきた。

数年前買ったはいいけど飽きて邪魔になり粗大ごみになってしまった苦い過去を思い出す。

前作94歳で終わっていたが、今作は平成三十年92歳に戻って始まっていた。(細かいことは気にしない)

 

一生懸命仕事しても子育てが上手くいかないと老後は大変なことになる、高校中退引きこもりの長男はしょうがないとしても、三男を甘やかしすぎ。トランスジェンダーの次男(長女)が一番まとも(一番頼りになる)。

子育ての失敗は老後に響くのね。

親の責任って何なんだろう。

責任があるから長生きしているのかも?

 

クローバーチューリップクローバーチューリップクローバーチューリップクローバー

ちょこちょこ出てきた三原堂。

饅頭ではなく、かき氷。2019年4月

三原堂の薯蕷饅頭、一度食べてみたくなる。

 

 

明日館 2022年12月

 

梵寿綱の設計、池袋のは見たことがない。

これは、早稲田。2021年3月に通りがかった。

ドラード和世陀というらしい。

 

池袋タカセ 2018年12月

 

新平さんの食べたカツカレーも食べたが写真が残っていない。これは2016年4月のランチ

 

新橋演舞場近くの花蝶 2010年7月

2010年7,11月のランチ

2013,2014年12月ディナー

 

日本橋 ミカド珈琲店 2022年11月