ゆうれい居酒屋 山口恵以子
同じ作者で”食堂のおばちゃん”は、シリーズ14まで、
”婚活食堂”はシリーズ9”まで読破。
婚活食堂はシリーズ10まで出ているようで、図書館の予約待ちをしている。
深く考えずに読めるので、私にとっての”楽ちん本”。
心を揺さぶられる感動とかは無縁だし、特におすすめもできないけれど、食堂系は好きなのよ。
今回の食堂は、新小岩のルミエール商店街にある。
婚活食堂は四谷で、食堂のおばちゃんは佃が舞台。
どのシリーズも店主は女性。
皆、旦那が早死にしているのは作者の好み?
幽霊居酒屋米屋のラジオから流れてくるのは、”浪漫飛行”、”壊れかけのRADIO"や”シングル・アゲイン”ということは、1990年頃、今から30年以上前なのでしょう。
こういうところが、より楽しめるのは作者が1958年生まれで歳が近いからなのね。
2話目で、”婚活食堂”の主人公、占い師の尾局與(おつぼねあたえ)が名前だけ登場。
それもまた面白い。
4話目でちょっと出てきた子供の偏食は、食堂のおばちゃんんシリーズ10にも通じている。
3シリーズとも食堂なので、話題も被ってしまう。
"楽ちん本"だから問題なしよ。
スパイシーな鯛
ゆうれい居酒屋2 山口恵以子
2022年12月10日 第1刷
シリーズ1と変わらない定番メニューは、もつ煮込みやシジミの醤油漬け。人生相談が話の主なので、他は添え物。
と言っても、その添え物も楽しいの。
冷凍と電子レンジを駆使している所が実生活にも応用できそうでちょっと役にたつ。
作者から見た日本におけるエスニック料理の進化のくだりが、そうだったよね~と共感できるのも良い所。
写真館とコロッケ
ゆうれい居酒屋3 山口恵以子
2023年6月10日 第1刷
今回もシリーズ1と変わらない定番メニュー。
人情話が5話。
恋に溺れる女性に”一人の時間を楽しめる人になりなさい”
と30年前に亡くなった幽霊がいう。
かわいそうな恋愛話が作者さんは好きなのかな。
作者のあとがきに年二回6月と12月に新作が出る、シリーズ化が決まったと書いてあった。
”食堂のおばちゃん”と”婚活食堂”と3つともシリーズ化するのね。
とり天で喝!
ゆうれい居酒屋4 山口恵以子
2023年12月10日 第1刷
新小岩のルミエール商店街が完成したのは昭和34年(1959)だそうだ。
この商店街は行ったことがないが、読者夫々の思い浮かぶ商店街があるから楽しめるのでしょう。
万年ダイエッターに刺さった言葉があった。
”努力しないで瘦せたいというのは働かないで金をくれというのと同じ”。 確かに!