ちびねこ亭の思い出ごはん 

黒猫と初恋サンドイッチ

 高橋由太

2020年4月20日 初版1刷発行

2021年3月20日 3刷発行

ウミネコ1羽

作品紹介・あらすじ

新進俳優として注目されていた兄が、自分をかばい交通事故で亡くなった。やり場のない悲しみと後悔を抱える琴子は、死者に再会できるという千葉の内房にある食堂へと向かう。その店で故人との思い出の料理を食べると、ありえない現象が起こるというのだ。半信半疑で訪れた彼女を包んだ温かな奇跡とは? 感動の涙をおさえきれない切なくて優しい連作短編集。

表紙のウミネコの一羽がシリーズの1を表しているそうだ。

亡くなった人と会う小説は案外と多い。

最後の挨拶、伝えたかったこと、知りたかったこと。

湯気が冷めるまでの短い時間。

あったらいいなの物語。

 

青い海と子猫と可愛い要素に加えて、登場人物は優しい系イケメン福地櫂、白い帽子に白いワンピースが似合う仁木琴子。毒気がまるでない、昭和の清純ストーリー。

お手軽過ぎて感動はないけれど、まぁいいか。

 

思い出御飯、レシピ付き。これもあざとい。

なごみの米屋のぴーなっつ最中、これ大好き。

クローバーチューリップチューリップクローバー

ちびねこ亭の思い出ごはん 

三毛猫と昨日のカレー

 高橋由太

2020年12月20日 初版1刷発行

ウミネコ2羽

作品紹介・あらすじ

病気のため余命5年を宣告されていた早川凪は、恋人からプロポーズを受けた。彼のことは好きだ。ずっと一緒にいたい。でも、長く生きられない私が、彼を幸せにできるわけがない。彼女は死者に再会できるという、千葉の内房にある食堂へとやって来た。自分が5歳の時に亡くなった母と話すために――。訪れる奇跡に温かな涙がとまらない、切なくて優しい連作短編集。

短編それぞれに猫が登場、あざとさマシマシ。

最後の短編が一番良かった。

シリーズ2も千葉の名所や美味しいものが出てくる、千葉推し!

クローバーチューリップチューリップチューリップクローバー

ちびねこ亭の思い出ごはん 

キジトラ猫と菜の花づくし

 高橋由太

2021年6月20日 初版1刷発行

ウミネコ3羽

作品紹介・あらすじ

「バカ、死んじゃえ」。夫の保と喧嘩した陽葵は、出勤する彼にひどい言葉を投げつけてしまった。その日、夫は事故に遭い、生きて帰ることはなかった――。悔やんでも悔やみきれない最後の別れ。陽葵は、亡くなった人ともう一度だけ会えるという千葉の内房にある食堂へとやって来るのだが・・・・・・。人々の切ない想いに涙がとまらない、温かくて優しい連作短編集第3弾。

〈1話目〉朝の喧嘩で”いってらっしゃい”の代わりに”バカ。死んじゃえ”は、やっぱりいけない。言霊はあるのよね。

”I love you”を月が綺麗ですねと訳した文豪の話は理解できるが、日本人が愛してるを滅多に言わないとか、大嫌いが”I love you”を意味するなんて理解不能。そういう人もいるよね程度の認識。

〈3話目〉

言霊はあるといったが、認知症は別問題。

悲しい病気なのね。

 4話目が一番良いなぁと思うのは歳を取ったということかしら。

クローバーチューリップチューリップチューリップチューリップクローバー

ちびねこ亭の思い出ごはん 

ちょびひげ猫とコロッケパン

 高橋由太

2021年12月20日 初版1刷発行

ウミネコ4羽

作品紹介・あらすじ

小学5年生の純はずっと学校を休んでいる。夏休みに親友の大和と自転車で行った冒険の旅。小さないさかいから別れ別れになった後、大和は二度と帰ってこなかった。自分のせいだ。どんなに後悔しても何度謝っても、親友は永遠に戻らない。そんなとき、死んだ人と会える店があるという話を思い出す――。感動の涙がとまらない、切なくて温かい連作シリーズ第4弾。

1話、2話と子供が亡くなるお話。

これは特に辛い。短編だから話の膨らみようもないから悲しさも半減だけれど、やはり悲しくなる。

ポテチを砕いて入れたおにぎり、ちょっと気になる。