阪神大震災から今日で満20年になりました。
震災では6434人もの尊い命が犠牲となりました。
約25万棟が全半壊した被災地では、
建物の復興はほぼ終わり、人口は被災前を上回ったものの、
地場産業の落ち込みなどで人口が
戻らない地域もあり、
復興には温度差があるようです。
初めて震度7を記録した直下型地震は、
水道や電気といったライフラインにも被害を与えました。
寒空に家族や家を失った被災者の方々は
どんなに悲しく不安な夜を過ごしたことでしょう。
ただテレビを祈るような気持ちで観ていました。
命からがら安全な場所に避難した方々が
焚き火を囲んで身を寄せ合う様にしていた姿が
今も目に焼き付いています。
地震が発生したのは早朝5時46分でした。
まだ、就寝中の方が多かったことや
夜明け前の暗い中での地震が犠牲者が多くなった
要因の一つだったと思います。
更に地震後に発生した火災も被害に拍車をかけ、
犠牲者をさらに多くしました。
何年経っても大切な人を失った悲しみは消えることなく、
毎年1月17日が訪れる度に悲しみを新たにすることでしょう。
20年前の今日、兵庫県芦屋市の西法寺の境内は
命からがら非難した人達で埋まったといいます。
倒壊した家屋の廃材を燃やし、ドラム缶で風呂を沸かしました。
そのドラム缶は凍える被災者が
身と心を温めた記憶の証として
西法寺の鐘となり、今も残っています。
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これはいつかあったこと
これはいつかあること
だからよく記憶すること
だから繰り返し記憶すること
このさき
わたしたちが生きのびるために
◆安水稔和(やすみずとしかず)
神戸市生まれの詩人
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災害はいつ、どこでも起こりうること。
明日のことなんて誰にもわからない。
だからこそ、今、この一瞬を大切にして
悔いのない日々を過ごしていかなければ
ならないのだという想いを強くしました。
震災で得た教訓を忘れることなく、
また、記憶を風化させてはならないと思います。
阪神大震災で犠牲となられた方々が
心安らかでありますように…。
今日も最後までお付き合い頂き、
ありがとうございました。