青空に羽ばたく熊鷹の雄姿!
*2001.08 和歌山県熊野川域内
本種は和歌山県のはぼ県内全域に分布し、冬季の観察例や繁殖の確認もある。
*青空は私の自由,私の命そのもの!
クマタカ!
本種は………
標高500~1500mの山地の森林で繁殖する猛禽類で、山地の森林生態系の頂点に位置し、良好な自然環境の象徴ともなる種である。
森林開発による影響(例えば林道とか?)を直接受けやすく、生息環境が悪化すると減少すると云われる。
事実そうだと僕も思っている。
だが逆も云える。
森林が林道開設などで疎開度が高くなったことから、夏場などは開けた林道や林道法面で餌となる動物を容易に仕留められると云う特典もある。
本種は主に蛇などの爬虫類・兎などの哺乳類を補食する。
それらの動物は枝葉が繁茂していない林道空間を移動すると、たちまちクマタカの餌食となってしまう。
そう考えるならば、まあ多少の環境変化は良いではないか?
その為に環境アセスメントがあるのだから!
確かに急激な環境変化はクマタカにとっては望ましくないことだろう。
しかし、ここがクマタカの正念場だ。
クマタカはクマタカなりの創造性を発揮して進歩して行く。
その創造性に於いて負けてしまうと………
クマタカはこの世から消えてしまう。
そう!
クマタカの絶滅だ。
進化とはそう云うことだ。
だから進化の最上位にいる僕たちは………
他の生物たちの絶滅に強い影響力を持っていることを意識して環境を激減させるような行為は出来るだけ控える必要があるだろう。
小欲知足!
進化の最先端を走る人こそが自戒として持つべき言葉だ。
僕はその様に認識している。
それにしても森林に生息するクマタカ!
飛翔の際にあまり羽ばたかない。
そして、大きな幅広い翼を利用して風を捕らえ旋回することの見事さよ。
開設林道なんかは………
林道わきの樹上で獲物が通りかかるのを待ち襲いかかる。
そして獲物を捕らえる際には翼を畳んで、目標をめがけて加速を付けて一気に飛び込む。
それがクマタカだ!
これは15年以上前の写真です。
誰が撮ったのか定かではないが?
僕の手元にあった(仕事上の写真?)。
まあ破棄する前に,
思い出として,
ここに掲載します。
この熊野川域内には、熊鷹環境に特に優れた山々がある。
この地域では熊鷹の目撃は知識があればさほど困難なことではない。
だれでもその気になって空を見上げれば、そこには熊鷹!
熊鷹の幼鳥や若鳥、成鳥の飛翔が鷹フアンを楽しませてくれるだろう。
クマタカの基本データ
漢字名:角鷹・熊鷹・鵰
分類:タカ目タカ科クマタカ属
学名:Spizaetus nipalensis
分布:北海道・四国・九州(日本がクマタカの最北の分布域)
type:留鳥
全長:♂75cm・♀80cm
翼開長:150cm~170cm
繁殖:1年もしくは隔年で1回
産卵:普通1回につき1卵(稀有に2卵)
抱卵:主に♀・♂は主に狩り
巣:皿状(高木に木の枝の組み合わせ)
食性:動植物(多種の中・小動物)・特定の餌には固執しない