明日から「八月納涼歌舞伎」の中盤戦が始まります
気合を入れ直して努めようと思っています
「佃夜嵐」は黒御簾から三味線とお囃子がBGMのように演奏することが多い「世話物」というものとはちょっと違う
「世話物っぽいセリフ劇」と僕は考えています
歌舞伎の「間」を十二分に活かして作られたセリフ劇の面白さを堪能していただけるよう目指していますが・・・
ストーリーは勘九郎さん演じる神谷と僕が演じる青木が牢屋から脱獄して再び捕まって牢屋に轢かれてゆくという、言ってみれば何も変わらないお話なのですが、それこそがこのお芝居の魅力なのです
大体は敵討ちを心に思っている人物が登場するお芝居は敵討ちが果たせてめでたしとなる結末ですが、これはそうではない
脱獄を決意する心の変化、脱獄してからの出来事、神谷の本来の姿・・・
見れば見るほど見る楽しみ方が増えてゆくお芝居です
明日上演できるありがたさを心に勤めて参ります
今日は休演日
来年のあんなことこんなことをしていましたーーーーーーーーーー