慶喜登場の幕開きに、ホトトギスが鳴きます
 
この鳴き声を前回よりも早い鳴き声に変更しました
 
 
灯りを近習に持って来させるために、柏手を
 
ポンポン
 
と打ちます
 
この音もいい音がなるよう注意しました
 
 
命を懸けて自分に向かってきた山岡鉄太郎に
 
潔さを感じ、行動を起こす力を受け取り、
 
しかし、
 
江戸が終わる、自分も終わる寂しさに溢れていた
 
最後は自分は過去のものになるけれど、新しく生まれる”世界の日本”を祝福して江戸を去ってゆく
 
それからの人生の方が長い、つまり若い将軍が歴史的な一歩を踏んだ瞬間でもあります
 
それがあるがゆえに今があるという事実
 
徳川慶喜を体験できたこと、やはり役者として強烈な刺激となりました
 
次への課題も明確になり、最後の一回を勤めました