「けいちゃんは、僕がいなくなったから死んじゃったの?」
二男が息をしていないことに気付いたとき、長男は主人の叔母とデイルームでアイスを食べていた。
痰の吸引をすることになり、その様子を長男には見せない方がいいだろうという配慮からだった。
長男が、いつから二男の死に対してそんな負い目を感じて、自分を責めていたのだろうかと思うと、とにかく胸が痛んだ。
長男は、小さい頃から場の空気をすごく読む子で。
そんな性格だからこそ、本心を打ち明けるのには勇気が要るし、時間がかかってしまうのだろう。
母の知らない、抑え込んでいる気持ちがまだまだあるはず。
もうすぐ二年生になる長男。
二男が息をしていないことに気付いたとき、長男は主人の叔母とデイルームでアイスを食べていた。
痰の吸引をすることになり、その様子を長男には見せない方がいいだろうという配慮からだった。
長男が、いつから二男の死に対してそんな負い目を感じて、自分を責めていたのだろうかと思うと、とにかく胸が痛んだ。
長男は、小さい頃から場の空気をすごく読む子で。
そんな性格だからこそ、本心を打ち明けるのには勇気が要るし、時間がかかってしまうのだろう。
母の知らない、抑え込んでいる気持ちがまだまだあるはず。
もうすぐ二年生になる長男。
少し前まで、母さんが “いてほしいとき・いなくていいとき” の二択だったところに、最近 “いてほしくないとき” が加わった。
幼稚園と違って、小学校生活における親の出番は拍子抜けするほど少ない。
新しい環境で、新しい友だちもでき、その関わり方も少しずつ変化してきたこの一年で、全力で母を求めることに対して気恥ずかしさが出てきたのかもしれない。
幼稚園と違って、小学校生活における親の出番は拍子抜けするほど少ない。
新しい環境で、新しい友だちもでき、その関わり方も少しずつ変化してきたこの一年で、全力で母を求めることに対して気恥ずかしさが出てきたのかもしれない。
「本当はけいちゃんがいいけど… まぁ、母さんでいっか」
それくらいの、一歩引いたスタンスで母はいい。
たとえ反抗期の真っ只中にいても、長男が母を必要とするときは、快く手を差し伸べられる関係であり続けたい。