たったひとつです「母さん、明日は何日?」「12日だよ」「明日の次に帰るの?」「うん」「そっかぁ… う~寒い寒いっ。おやすみっ」長男にしてみれば、今の二男の生活の場は病院であって、「帰る」という言葉が出てくるのも、不思議なことではない。そのことを責める気も、正すつもりもないのだけれど、胸にグッサリ突き刺さる一言だった。二男にとって、帰る場所は、たったひとつ。長男や家族が待っていてくれる、この家。またすぐに帰るよ、ゆびきりげんまん!