呼吸・整体トータルコンディショニング(TC)。
月1回とある週の月〜金まで6:00〜7:00、身体に刺激を入れるプログラムを実践するというオンライン企画です。
ちなみにTC実践の1週間は現代において失われかけている節目や節度の意味を考え、自分で自分を整えるということを人生の中に取り入れること、という事を開始当初から重要なコンセプトととしています。
生活と身体を整えるという事です。
古来私達の日々の営みの中には様々な節目が存在してきました。
その節目が節度をつくり、その節度によって様々な事が保たれてきたと考えます。
その節目がいつしか形骸化し、中身のない拘束と化し、大切な事というよりも意味のない煩わしいものとして年々廃れてきていると感じています。
そのもの自体の意味というよりも、そのものに宿る意味に目を向けると形は変わってもよいが、節目が無くなるのはまずいという結論に至りました。
節目がなくなると、節度が保たれなくなり、節度が保たれなくなると、私達人間という動物としての特性や身体の摂理が軽んじられて、返って煩わしい問題が生じやすくなる、そしてなっている方が少なくないと考えました。
自由度が高くなるとそれだけ自己責任の度合が大きくなり、また自分で節度を保たなくてはなりません。
その節目や節度を形を変えて取り戻し、継続するという機会として考え、始めた企画です。
スタートしたのはコロナ禍真っ只中の2020年の7月、毎月休む事なく、今は2024年1月。約3年半続いています。
ただひたすら毎月同じプログラムを実践するだけの企画ですが、延べ2500人以上の方達が参加してくれています。
スタートから欠かさず参加してくれている強者もいます。
こういう企画はやる側から言えば継続するのはとてつもなく難しいことです。
毎月腐ることなく参加してくれる方達とそこに臨む講師チームには感謝しています。
私はもう1年以上講師参加していませんのでもう私の力で動いている企画ではないと言えるかもしれません。
呼吸・整体という一つの学びは少しずつですが私がいなくても続いていく力がついてきています。
おそらくですが私が今死んでもそれを学ぶ事をやめない人は多いですし、伝える場、学びの場は継続していくと思います。
人、場、知恵と心を継続可能な形にして遺すというのが仕事人における後半生のテーマです。もう前半は終わっているので折り返しからの後半にいます。
人を見るというところはまだまだ継続可能ではありませんが既に有志の勉強会も発足して私の知らないところでの研鑽も始まっているようです。
私が死んだ後に、次の世代でも誰かがこの学びを必要とし、実践してくれること、それが最高にうれしい、そのためにも日々努力します。